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新入り


 そうこう考えているうちに夜、つまりは仕事の時間になる。

今日も場末と斬咲が待つ事務所のドアを開ける。


「こんばんは…ってその方は?」

昨日は見かけなかったブロンドカラーのショートヘアの女性に目が行く。

殺芽が美少女ならこの人は美人の権化と言ったところだ。


「来たか叶海、こいつは新人のアリサだ。元はロシア支部に勤めていたらしいが訳あってこっちの配属となった」

場末が紹介すると、ペコリとお辞儀をして丁寧な口調でアリサは自己紹介を始める。

「アリサです。ロシア人です。戦闘経験はそれなりにあります。よろしくお願いします」

戦闘経験がある…と言われても、ロシア人の割には小柄で華奢、アリサがゾンビを屠るビジョンが全く浮かばない。

なんて思っていると、斬咲が「外見で侮るなよ」と云う旨の無言の圧力を掛けてくる。小柄で華奢なのは斬咲も同じだからだ。


「今日も当たり前の様にゾンビが沸きやがったらしい。まあ仕事を貰えるのは有り難いんだが…矢張り血が流れると考えると喜ぶだけではいられねえな」


 その言葉を聞いて親父と今回の現場にいる一般人を重ねる。


「さあ、いくぞ」


 場末、斬咲、アリサ、そして叶海 疾、このフォーマンセルのミッションが始まった。


 現地に着くと、そこには既に数体のゾンビの亡骸があった。


「あれ?こいつらを倒せる人がここにいるんですか?」

「今日の仕事は本部がフェーズを上げて難関ミッションとしていてな、既に本部の連中が暴れた後だ」


 本部と共同で行うゾンビ討伐、今回の敵はそこまで強大なのか?それとも数か?

何方にせよ、無事で帰ろうってのは温い考えのようだった。


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