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5コール

 彩香が接触した相手、斬咲 殺芽。

ZB(ウチラ)の最強戦力である斬咲 壊斗の妹。

俺は彼女の情報を少しでも探る為、斬咲に電話を掛ける。


 5回程のコールの後に「もしもし」という声が聞こえる。

その声は、正に今起きましたという篭った声だった。


「斬咲さん、彩香が斬咲さんの妹に接触しました」

「何だと…?あいつ、生きてたのか…」


 この言い振りだと、まるで殺芽を殺し損ねたかのような、そんな口振りだ。

フリークを一瞬で屠った最強ソルジャー斬咲が倒せない化け物がいると考えると背筋が冷たくなる。


「斬咲さん、殺芽がゾンビの主という事は斬咲さんも…」

「馬鹿を言え、殺芽は死神にそうされたらしい」

「その死神って何なんですか?」

「さあな、以前殺芽と対峙した際に聞いただけだ」


 斬咲でさえ死神という存在には漠然とした像しか描けてないらしい。


「対峙した事があるんですか?」

「あぁ、俺の同僚と本部から派遣されたエキスパート20人を皆殺しにした」


 冷や汗が頬を伝う。

本部から派遣されたエキスパート20人を皆殺しにする怪物、そんな相手に俺が挑んでいいものなのか。

いや、昼間に対峙できれば或いは…


 死神、四天王。今の俺では手の届かない位置にいるのはなんとなく解る。

だが、親父の仇討ちの為にも、彩香を守るためにも奴らを殲滅しなければならない。

その決意を固めた。

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