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第五章 会社員歌人、人生の選択に迷う
十二月中旬 仕事と創作の両立
短歌の活動が広がるにつれ、美咲の時間は少なくなっていた。
会社の仕事。
家事。
短歌会。
作品づくり。
イベントの準備。
ある日、仕事で大きなミスをしてしまった。
疲れがたまっていたのだ。
美咲は、自分の予定を見直した。
「何でも引き受けすぎていたのかな」
悠人が言った。
「好きなことを続けるためにも、休む時間は必要だよ」
美咲は、短歌活動の予定を少し減らすことにした。
休む勇気の歌
咲くために
枝を休める
花もある
急がず育て
明日へ向かおう
十二月下旬 思いがけない知らせ
年末、編集スタッフから連絡が届いた。
「花うた様。来春、日常短歌をテーマにした小さな作品集を企画しています。ぜひ参加をご検討ください」
美咲は驚いた。
自分の歌が、複数の歌人と一緒に本に掲載されるかもしれない。
しかし、仕事との両立も考えなければならない。
美咲は悠人に相談した。
「どうしよう。うれしいけど、少し不安」
悠人は言った。
「やりたいなら挑戦してみよう。でも、無理はしない。二人で相談して決めよう」
美咲は、参加することに決めた。
未来の歌
届いた夢
手を伸ばすのは
今だけど
歩く速さは
私が決める




