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さよならなんて言わないで  作者: マリーゴールド:あやめ
第一章:1年生編 第一節:入学編

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第26話 どこに座りますか

「ねぇ…これ…間に合う…?」


不安そうな表情の百桃。


「…まあ…間に合うんじゃね…?」


それに対して曖昧な返事をする泰祐。


泰祐と百桃の2人は、ポップコーンとドリンクを買うための列に並んでいた。しかし、ここは映画館。他にも上映している映画もあることから時間に余裕を見て列に並んでいたとしてもその長蛇の列により上映時間に間に合うのか不安になっていた。


「でもここまできちゃったし、本当にマズくなるまで並んでない…?」


しかし列も順調に進んでいて、蛇行していた列の最終一列まで来ていた。


「そうだな。一応連絡しておくか」


葵とシレネに一応報告をと言う泰祐


「そうだね…ってもう連絡きてるよ」


スマホを取り出した百桃がすでにグループメッセージに連絡が来ていたことに気づく。


「…まだ大丈夫だから焦らなくていいって」


そんな文言が葵から来ており、それを復唱する百桃。


「そうか。じゃあ大丈夫そうだな」


少しホッとした泰祐はそういえば…と


「百桃は何頼む?」


メニューが見えていることから先に決めておいたほうがいいかと思い聞く。


「私は…う〜ん…オレンジジュースにしようかなぁ…うん。氷少なめで。泰祐は?」


迷いながらもオレンジジュースにした百桃と


「俺はコーラにしようかな」


コーラにした泰祐。


「次の方こちらどうぞー!」


元気よく店員さんがこちらを呼んだ。


「あ、行くよ」


という百桃の声と共にレジへ向かう2人だった。



ーーー一方その頃ーーー


葵とシレネの2人はチケットを見せて映画館の席を探していた。


「2人は大丈夫でしょうか」


心配そうにそういうシレネ。


「大丈夫じゃない?なんだかんだなんとかなるものだし、告知とかもあるから」


まあ間に合うだろうという葵。


「そうだといいのですけれど…先ほど列を見た時にはまだまだありましたよ?」


さっき見た時はまだ真ん中よりも後ろ側にいたとまだ心配そうなシレネ。


「まあ…時間が来たら抜けてくるんじゃない?まだ20分くらいあるし」


だから大丈夫じゃないか?と諭すように言う葵。


「…そうですよね…あまり心配しすぎてもダメですよね…」


少し落ち込んだように言うシレネ。


「…あまり気にしないほうがいいよ。まだまだ先はあるんだし、まだ映画も始まってないんだから」


少し手を動かそうとしてやめた葵は、まだ始まったばかりだから、とシレネを励ます。


「ここが席だね。4人並んで座れてよかった」


そこまで混んでいるわけでもないシアターの中で1人ホッとする葵。


「どこに座りますか?」


そういえば席を決めていなかったなとどうするか葵に聞くシレネ。


「…あの2人はくっつけたほうがいいし…どうする?百桃の隣がいい?」


あの2人の間には挟まらないほうがいいかなと考えた葵はそうシレネに聞く。


「ええ、そうですね…そうしますか。じゃあ私はここに座りますね」


そう言って座ったのは4席のうちの右から2番目だった。


「…じゃあ俺はここに座ればいい?」


そう言って指したのは一番右の席。シレネの隣であった。


「…それ以外に…どこがあるんですか…?」


薄暗い中、あの2人は隣同士にするのでしょう?と席に座ったまま言うシレネ。


「…そうだなぁ…そうだよねぇ…うん…」


そう言って葵はシレネの隣の席に座りリュックの中からカフェオレのボトルを取り出す。


「ここに置いておいたら?」


葵の左側の肘掛け…シレネから見ると右側の肘掛けの先の丸い窪みを指して葵はシレネに何か飲み物を置いておいたら?と言う。


「そうですね…そうします」


そう言って手持ち鞄から小さめの水筒をとったシレネは水筒をそこに置く。




「あの2人…俺らあそこに行くのか?」


「…多分あの隣が席よね…空いてそうだし別のところに座る…?」


「いや流石にダメじゃねえか?」


「だよねぇ…」


あそこに座るの…?と2人して入り口近くで立ち止まるのだった。

長めです。切りどころなかった。

周りのお客さんからは何もどうも思われていませんとだけ言っておきましょうか。

皆さんも映画を見に行く時は防寒着を持って行って、早めにドリンク等購入しましょう!氷は少なめにしないとお腹壊しますよ!たぶん!

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