第25話 ウルトラC
ーーー4月21日昼休みーーー
「で、なんかいい映画あった?」
百桃が葵にそう聞くと葵は
「多分…いいんじゃないかな?っていうのはあったよ」
と言って学校配布のタブレットで検索した映画の情報を3人に見せる。
「へ〜、ウルトラC…なんか題名アレじゃない?」
変な名前〜と百桃が言うと
「一応外国の映画だよ。ウルトラはわからないけどCはクラスのCみたいだね。実話らしいよ」
実は前から目星をつけていたとは言えない葵。
「いいんじゃないか?たぶんこれ以上粘ると決まらなさそうだからな」
泰祐がそう言うと
「そうですね、いいんじゃないでしょうか」
そうシレネが同意したことで見る映画は決定した。
ーーー4月30日日曜日ーーー
その後は特筆すべきことが何もなく気づけば当日。
「おまたせ〜。待たせちゃった?」
わあみんないるーと少し焦った様子の百桃。
「いえ、全然待っていませんよ。それに…ほら、鷹城君も今来ましたし」
「はい、電車の冷房にやられて腹ぶっ壊した鷹城君です」
一応この日のために4人連絡先を繋ぎ、そこのグループチャットにその旨を書いていた葵が無事到着する。
「じゃあこれで全員揃ったし、…先に映画だっけか?」
と、一応の確認をする泰祐。
「だね、映画見たらちょうど12時30分だからお昼にちょうどいいしね」
その確認について詳しく語る葵。
「じゃあ早速映画館にごー!」
待ちきれないとばかりにかけ出す百桃。
「元気だなぁおい。映画なんだけどなぁ」
その元気どうするんだ、と泰祐が考えると
「この日が楽しみだったんでしょうね」
「昔は4人一緒だったからな」
2人は久しぶりに4人で遊べることが嬉しいのだろうと結論づける。
「やっぱ変わったよなぁお前ら」
そんなしみじみという泰祐に2人は
「誰がいうとるんじゃ誰が」
「そうですよ」
やっとか、と言わんばかりのジト目を2人に向けられ居心地の悪い泰祐。
「みんな〜!早く行かないと上映しちゃうよー!」
少し遠くで赤信号を待っている百桃が3人に呼びかける。
「じゃ、行くか」
そんな声に助けられた泰祐は駆け足で百桃の元へ向かう。
「まあ、飲み物とかポップコーンを買うってなると時間はかかるからちょうどいいかもな」
と、こちらはのんびり歩いている2人。
「そうね、少し急ぎます?」
シレネがそう問いかけると
「いいだろ、あのまま2人は先行って色々買うだろうし、飲み物は一応持ってきたしね」
と鞄を差しながら言う葵に
「そうね、私も持ってきましたから、のんびり行きましょう」
そう言ってのんびりと歩く2人であった。
ーーーその頃ーーー
「何言われてたの?」
遠目でもジト目を2人に向けられていたことに気づいた百桃が泰祐に聞く。
「いや、2人とも変わったなって言ったらお前らもだろって」
正直にそう話すと
「あの2人も変わればいいのにね」
と言う百桃。
「?…あれ以上どう変わるんだ?」
もう十分変わっただろうと言う泰祐に百桃はジト目を向けて目を逸らし先を進む。
「え、いや、なんだよ。なんか言えよ!」
ちょっと待ってと言わんばかりに後を追う泰祐であった。
ウルトラCの元ネタはしっかりとあります。インド映画の『スーパー30 アーナンド先生の教室』というものです。とても面白いので、ぜひ『レディ・プレイヤー・1』と『ピクセル』(全く関係ない)などと一緒に見てみてください。ちなみにウルトラCはテレビ番組とかだったと思います。
追記:調べたところお笑いのライブだそうです。




