第23話 山登り
ーーー4月20日木曜日朝ーーー
「来週からゴールデンウィークだけどどこ行く⁉︎」
「おいおい、いきなりかよ。そもそも百桃お金がないって言ってたけどそれどうなった?」
少し前に奢ったことを思い出す泰祐。
「お母様からゴールデンウィーク中のお金をいただいたのでだいじょーぶ!」
ドヤァという顔でいばる(?)百桃。
「…そうなのですか…?でもなんで私がいるときに話すのですか?」
心底不思議そうにそう言うシレネ。
「え、シレネは一緒に行かないの?」
ポカンといった擬音がピッタリの顔をする百桃。
「え?私も一緒ですか?」
こちらもキョトンといった擬音がピッタリの顔をするシレネ。
「そうそう。それに葵も入れないとね。…あ、そうなると葵がいるときに話さないとじゃん」
あやべっとばかりの百桃。
「ま、なら葵がいるときに話すか」
フォローする泰祐。
「…そうですね」
少し俯いて返事をするシレネ。
{嬉しいくせに}
これは面白いものが見れるかもしれないと期待する百桃であった。
ーーー昼休みーーー
「…あー、実は2日学校終わってからすぐに家を出て3泊4日で家族で山登りするから無理かなぁ〜…ごめんねぇ〜」
残念ながら葵には予定があったようだ。
「へぇ〜、どこ登るの?」
「頭山だよ〜」
純粋な質問に隠すことなく伝える葵。
「頭山かぁ。…じゃあみんなで頭山に行く?」
そんないいこと思いついた!みたいに百桃が言うと
「無理だと思うよ」
葵にバッサリと切り捨てられた。
「なんでよ。やってみないとわかんないじゃない」
食い下がる百桃。
「体力ないと無理だからね」
山登りは大変体力を使う。
「…なら百桃には無理だな」
そこに泰祐が加わる。
「だからなんでよ!」
納得ができないと少し怒ったように言う。
「だって百桃体力ないじゃん。今日の体育の授業バテバテだったのに」
そもそも今日の体育の授業はみんなバテバテになる程走らされたのだが…ここは水を刺さないでおく。
「まあまあ、他の祝日はポツポツとだけどあるんですから。他の日は空いているのですか?」
フォローを入れたシレネが代案を出す。
「空いてるよ。まあ、言う前にこの話が始まったんだけどね」
{誘われなかったら家でゲームしてたけど}
内心嬉しく思いながらも、そんなことを言う。
「ほら、百桃は早とちりが過ぎるんだよ」
泰祐が少しおかしく言うと
「なによ、泰祐は何も言ってないくせに」
「いや言ってはいただろ…」
百桃に言われ、えぇ…?と言う感じの泰祐。
「まあまあ、それで他の日は空いてるけど、どうする?」
もう時間もないし、と三人に確認する葵。
「いいわよ」「OK」「大丈夫です」
「じゃあそういうことで。詳しい話はまた明日にしようか」
確認が取れ、それじゃあまた明日に、と言う葵。
「え、放課後はダメなの?」
素朴な疑問を返す百桃。
「どこで話すのよ…」
言ってから一つ場所があるなぁと気づく葵。
「では購買で話しませんか?あそこなら空いているはずです」
「そうだね。そうしようか」
シレネからの提案にそう葵が答えると、ちょうどチャイムが鳴り、4人は解散するのだった。
ちなみにみんな体力は普通以上にあります。
理由は泰祐&百桃&葵:動くことが好き 葵:運動部 シレネ:体調、体型管理 です。
ちなみに葵はきっかけがないと動かないので、部活行かなかったりするとほちょっとだけ太ります。というか中学部活引退と成長期が被った結果ダ⚪︎ソンとあだ名がつくほど給食を爆食いしてすでにほちょっとだけ太っている。痩せたい。
それ関連でいうとシレネは世の女性と同じ悩みを抱えていたりする。
泰祐と百桃?…知らん。太らん。…いやふざけるな。




