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さよならなんて言わないで  作者: マリーゴールド:あやめ
第一章:1年生編 第一節:入学編

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第18話 どっちが勝つ

/佐久間泰祐視点/

ーーー4月18日火曜日体育の授業中ーーー



「いけー!やれー!」


「当てろ当てろー!」


パァン


「それ取れー!」



「男子本気すぎ〜」


「ね〜、子供じゃないんだからさぁ」


「ね〜…きゃあ!」


「アウト、外野行ってね〜」


「えぇ〜めんどくさ〜い」


親睦会も兼ねてという体育の先生によって体育の初めの授業はドッヂボールとなっていた。ちなみに2クラス対抗の男女混合である。


「ねえ、どっちが勝つと思う?やっぱりD?」


「けど、このままいけばAじゃない?」


「このままじゃ負けちゃうかもなので、頑張りましょ〜う」


三人娘は呑気にどちらが勝つか話している。ちなみに全員外野です。


「よ〜し、やっとこっちの番だぁ!」


A組が回していたボールをキャッチした泰祐は、意気揚々にボールを投げ…


「待て佐久間!外野にボール回せ!このままじゃ負ける!」


ようとしてクラスメイトにそう言われてハッとした泰祐は外野へとボールを回す。


「ナイス佐久間!任せろぉ!」


外野にいるボールを受け取ったクラスメイト、台道英樹だいどうひできにより投げられたボールは走って逃げていた内野2人に当たって地面に落ちる。


「ダブルアウト。外野で当てたやつは復活な〜」


「うますぎんだろ!」


「ナイス!」


当てられた2人はすぐに外野へ行きすぐに配置に着く。しかしこれでも 外野にいる人数はD5ー8A 。まだまだ差はある。


「いけ葵!」


「え〜?俺〜?」


「早く投げろ!」


「はいはい…っ!」


助走なく野球の投球フォームで投げたボールはしかし


「ナイス台道!」


「なんでさっき当たってたんだよ!」


復活した台道英樹だいどうひできによりキャッチされる。


「なにしてんだよ葵!」


「投げさせたのはそっちでしょ!」


「知るか当てろ!」


「はぁ?」


なにやらチャンスらしいとそこへぶん投げたボールは


「おっ」


避けた葵の後ろにいた文句を言っていた生徒に当たる。


「痛っ!あ〜当たった!任せた!」


「「任せろ!」」


仲の良い生徒にそう告げた当てられた生徒は外野に行く。


「残り5ふ〜ん」


「頑張れー!」


「負けるなー!」


白熱したその試合はまだまだ続く。


/金久保百桃視点/



「ねえねえ、シレネはどっちに勝って欲しい?」


内野で逃げながらシレネに問う。


「私は…D…ですかね」


逃げながらも答えるシレネ。


「またまたぁ、そんなわけないでしょ?A?それとも葵くん?」


目を爛々と輝かせながら言う百桃。


「っ…いいえ、やっぱり自分のクラスに勝って欲しいじゃないですか。そんな金久保さんはDですか?」


聞き返すシレネ。


「もちろん!やっぱり勝ちたいよねぇ、負けるよりは!」


やるからには勝ちたいと言う百桃。


「あら、彼氏がいるからじゃないんですか?」


さっきの仕返しですとばかりに言うシレネ。


「えっ!そんなの考えなかったよ〜」


あの質問をしながらそんなこと考えたことなかった百桃はそんなことを言う。


「あの質問をしていてなにを言っているのですか…ほらボールが来ましたよ、投げちゃいましょう」


呆れたシレネは転がってきたボールを取って百桃に渡す。


「よーし!…えい!」


投げたボールはシュッっと音を立てて飛び、相手に当たる。


「ナイス!」


「うまぁ!」


「もう全部投げちゃえ!」


そんな声をかけられながら小走りで戻ってくる百桃。


「やっぱり運動神経いいですよね、金久保さんは」


「ふっふ〜ん。泰祐とたまに一緒に遊んでたからね、このまま勝っちゃおう!」


そうして時間が来たドッヂボールは引き分けで終わった。

切れなかったから長め。

運動神経は、全員いい方です。ただし、シレネと葵は何かに特化しているわけではなく、サッカーやらバスケやらをすると、全て上の下から中の上くらいの実力になります。泰祐と百桃は野球やドッヂボールなどのオーバースローが特に得意で他はまちまちです。

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