第15話 気にならない
「そういえば会計どうする?割り勘?それともちゃんと計算する?」
楓雅がそういえば、というようにそんな事を言う。
「ちゃんと計算しましょう。その方が後腐れがありません」
シレネが今後のためにも、揉めないようそう提案する。
「そうですね〜そうしましょうか。では少し早いですが帰りましょ」
「そうだね〜、あの2人も帰っちゃったし、バイトもあるからねぇ〜」
澄月が帰宅の提案をすると、それに同意した鶴野がバイトがあると言う。
「それは…早く帰らないといけませんね。ではなくパッとお会計をしてしまいましょう」
シレネはバイトがあるという鶴野を気遣ってそう言う。
「あれっ、なんのバイトなのかとか気にならないの?」
「?…ああ、気にならないですね。あまりそう言う事を聞いてもその後につながりませんし」
楓雅にそんな事を聞かれたシレネはそんな事思い付かなかったとばかりに言う。
「そもそも、どうして…いえ、なんでもありません。それでは時間も勿体無いですし列に並びましょうか」
そう言ってシレネは会計の列に並びに行く。
「…な〜んか…ねぇ〜?う〜ん、ねぇ?」
レジに向かっていったシレネの背中を見ながら、楓雅はうめく。
「…何が言いたいの?」
「なんか違和感がね」
そこに鶴野が疑問を呈すと、う〜ん、と言いながら楓雅は言う。
「あれだ〜、なんか距離置かれてる?」
ピンときた、と言わんばかりの鶴野。
「…何か気づかないうちに何かやっちゃったかな?」
過去の行いを振り返る楓雅。
「んにゃ〜、それはないよ〜。初めて会った時からずぅっとそうだったしぃ」
「…ほんとよくわかるわよね、鶴野は。あの2人はシレネの幼馴染みたいだから、なんも言ってないってことは、なんもないのかな?」
なんでわかるのよと言わんばかりに楓雅は言い、そういえば泰祐と百桃が仲良かったなと思い出す。
「たぶんそれは違うね〜、気ぃ使ってる感じ〜。幼馴染なんだったら、最初の見た感じ中学は別だったんじゃな〜い?じゃあその時何かあったのかもね〜」
「なんでそこまでわかるのよ…まあ私たちが気にすることも言うこともないから、幼馴染ズに任せよっか」
何か恐ろしいものを見るように鶴野を見る楓雅。
「そうですねぇ〜、シレネさんが待っていますし、行きましょうか」
「どこに?」
「お会計じゃないの?」
「よし!じゃあレジにレッツゴー!」
「そんな元気に言うものじゃないでしょ」
「まあ、元気なことはいいことじゃないですか。行きましょ」
そう言ってレジに並ぶ4人だった。
ちなみに、鶴野は実家のお手伝いを小さな頃からしていて、その伝手でバイトをしています。
これは罪に問われないはず…問われる?…そこは物語という事で(苦し紛れ)




