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さよならなんて言わないで  作者: マリーゴールド:あやめ
第一章:1年生編 第一節:入学編

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第13話 いいとこ見させて

ーーー4月15日土曜日ーーー



「「おわっっったぁ〜!」」


佐久間泰祐と金久保百桃は3時間目の授業が終わり、溜まった疲れを吐き出した。


「はぁぁぁぁ、今日どっか行く?」


「お金ないから無理よ」


気分転換のため百桃にそういう泰祐だったが即拒否される。そもそも4月14日にファミレスで駄弁ったのだ。そんなにポンポンお金を出せる新1年生がいるわけない。そして百桃は女子である。つまりそういうことである。


「そもそも何でそんなにお金があるのよ」


いつもカツカツなのに…と恨めしく思った百桃は泰祐にそんな事を言う。


「親が昼ごはん代で2000円くれた」


「…私ももらおうかしら」


その手があったかと今度親に頼んでみようと思った百桃であった。



ーーー放課後ーーー



「ふぃ〜、やっぱりここはいろんな種類のドリンクバーがあっていいわ」


「…そうね。でも良かったの?私に奢ったりなんかして」


結局、百桃が泰祐にご相伴しょうばんに預かる形で先日と同じファミレスに2人で来た。


「いいんだよ。別に」


「こっちからすると何かされるんじゃないかって気持ちもあるのよ」


よくある警戒の仕方をする百桃。


「あのなぁ…まだ短いとはいえ付き合ってるんだ。いいとこ見させてくれよ」


言わせるんじゃねえ、と言ってそっぽを向く泰祐。


「っ…じゃあありがたく貰っとくわ」


と言って恥ずかしくなる百桃。しかし百桃はそっぽを向いた泰祐の真っ赤になった耳を見て、なんだか申し訳ない事をしたなぁ、と思った。


「それじゃあ遠慮なく頼ませてもらうわね」


と言って開き直ってメニュー表示しているタブレット端末を取り注文をしていく百桃。


「おいおい…流石に限度はあるからな…?あんま頼むなよ…?あと頼んだらちゃんと食べきれよ?」


なんてミスったかもしれない、と今更ながらにちょっぴり後悔する泰祐。しかしここで引き下がったら男が廃る、とせめて食べられる分だけにしろと忠告をする。悪あがきとも言う。


「ふふ〜ん♪好きなもの頼んじゃうもんね!」


「…やばいかも」


なんて財布の心配をする泰祐であった…



ーーー食事後ーーー



「ふ〜、お腹いっぱい…ありがとね♪泰祐!」


「おう、これくらいならいいってことよ!」


百桃に感謝され機嫌を良くする泰祐。


「えっ!じゃあ次もおねがーい!」


「えっ、嘘だ嘘!流石にそんな頻繁には無理だ!」


失言に気づいた泰祐は即座に撤回するが、それでも遅かった。


「じゃあもっと頼んでおけば良かったな〜」


「さっきお腹いっぱいって言ってたじゃねぇか!」


「うっばれたか」


そもそもそこまで量を食べることのできない百桃は実際にはそこまで頼んでいない。ああは言ったものの泰祐よりも食べていなかったし値段も安く上がっていた。百桃が気を使って安くて大きめの料理を注文したと言うことでもある。


「でもご馳走様。今度来る時は自分で払うから、それか割り勘でもいいよ?」


「いや、普通に払おう。そんでどういたしまして」


感謝はしっかりとするべき、と考えた百桃がもう一度感謝をし、それに泰祐が答える。


「それじゃあどうする?することもないし帰るか?」


「う〜ん、そうね、帰ろっか」


そうやって2人は仲良く帰路に着くのだった。

泰祐にお金があったのはたまたまです。

そもそも新1年生のみんなはすぐにバイトを入れるということが難しいのです。

あと2000円は高くない?と思う人もいるかもしれませんが、物価高い今ドリンクバー頼んでご飯を何か頼めば、安めのファミレスでも2000円近くなります。悲しい。

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