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リサイクルショップに行こう!前編

ある日の昼さがりのこと。俺は顔馴染みのシステム開発会社の企業の担当の(プランナーさん)との打ち合わせとクラウドソーシングで受注した地方の町おこし組合の方に依頼されていた簡易的な名産品の在庫管理・発注・発送管理システムの納品を行なった。納品したシステムはクライアント(依頼者)が検収(試験運用)をした上で問題なければプロジェクト完了となる。

今回は限られた予算の中で単純化できる作業部分をシステムに任せて区間ごとの管理を人が管理するということになっている。検収完了までには販売件数のデータが揃うまでなのでおよそ数日から1週間ほど掛かりそうだ。

とりあえず今日のところは差し迫った業務はない。そんな俺にはこの余暇の時間やるべき私情があった。

 俺は折りたたみ式キャリーワゴンにコンビニくじやお菓子などのまとめ買いで入手したキャラグッズをありったけ入る分だけ積み込んで坂の下にあるストリートタウンにあるリサイクルショップへ買取してもらうことにした。

 日々の暮らしの中で入手したキャラグッズは俺自身がどうしてもコレクションしておきたいもの以外はスマホで写真を撮り商品カタログの様に所有しているグッズの個数を一覧化しファイルデータとしてこまめにまとめている。そうすることで仕事関係者や友人とのやりとりでスムーズに在庫確認を行えるし、ちょっとしたお店ごっこを楽しむことが出来る。要するに単なる自己完結の自己満足なのだった。グッズは都度1階の部屋の開いているスペースに置いているメタルラックの棚に作品別に管理している。一定期間が過ぎると複数並べているメタルラックの棚は欲しがってくれる人がいないグッズで溢れかえってしまう。なので俺は定期的に坂を降りた先の賑やかな駅前にあるリサイクルショップに売りにいくことにしている。正直な話自分でフリマアプリで販売した方が高く販売でき配送手続きも拠点(自宅)から徒歩1分以内のコンビニに持っていくだけなのだけれど。坂の下のメインストリートにあるリサイクルショップは学生時代に長年バイトさせてもらった馴染みのお店なので恩返しの気持ちを込めてあえてそこに持ち込んで買取してもらっている。

 拠点(自宅)から徒歩3分以内の場所にある最寄駅から電車で1駅で坂の下のストリートタウンまでは2分で到着するのだがこの最寄駅には問題があった。駅の改札を抜けて電車の乗降口までの間に40段程の長い階段を降りなければならないのだ。残念ながら田舎駅なのでエレベーターは存在しない。途中で足を踏み外すことになれば洒落にならないので基本的に俺は重たい荷物を持つ買い物等を含めてこの駅を利用することはないのだった。

 俺はいつもの様に最寄りの駅は利用せずストリートタウンへ向けて拠点(自宅)から左側に直進し坂を下って行くことにした。拠点前は片側1車線でガードレールや遊歩道などの白線がない。時折車が行き違う道を注意しながら下って行かなければならないのだ。15分程歩く最中に目にするのは一軒家が連なっている風景と緑豊かな自然だった。たまに民家を改装した喫茶店やパン屋が数軒あった。

俺はそれらの間を直線にひたすら歩き商店街やショッピングモールのある人通りの多い駅前ストリートタウンに辿り着いた。道中ゴロゴロと減速しながら押してきたブレーキ付きのキャリーワゴンは多くの人が行き交うこの街では不思議な人を見る目で注目を集めている。

ザ・オタクと思われるのは隠れオタクな俺からしたら流儀に反するのでいちおう上面にカバーを被せてはいるのだが。

街中の一角にやたらと目立つ2回建てのプレハブ小屋があった。広さは学校の体育館ぐらいのスペースとなかなか広い。これがかつて俺が学生時代にバイトさせてもらっていたリサイクルショップ

『アンサンブル』だ。


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