死に集め
ただ死ぬだけなので制限時間内でも結構な回数死ぬことができた。
試しに序盤ステージでも無抵抗で死んでみたりしたけれどネヴァンが集めてくれる素材の割合が大体把握できた気がする。
道中に出てくる敵の素材が7:レアエネミーが2:ステージボスが1でボス素材は通常も強化も混じって出てくる感じ。
つまり「燃え盛る王宮」で手に入れた素材で数量が1割程度のものはボス素材である可能性が高いということだ。
「このサンストーンとムーンストーンはボス素材っぽいな。あとラブラドライトも割合少なめ……」
どれも太陽と月に関係する鉱石なのでそれっぽさはある。
これらをどう活用するのがいいだろう?
強制ログアウト時間も迫っているので外でゆっくり考えるか。
トキちゃんのザクロは私のネヴァンと違って戦闘サポートだから現時点でも普通に「燃え盛る王宮」を進めたりするのだろうか?
攻撃力が向上しても防御力問題は全くクリアできてないから厳しいかな?
侍さんは帰ってからサポートマスコット設定するだろうし、あとでスクショ見せてもらおう。
ログアウトするとほっぺを風船みたいに膨らませた朱鷺ちゃんが待ち構えていた。
「どうしてひとりで遊んじゃうのー?」
「教えてもらった童話の内容が結構えぐかったから小学生に遊ばせる前に確認したんだよ」
「そんなの平気。音ゲーの曲は残酷なのもえっちなのも結構あるし」
視覚と聴覚では結構違う気がするけども。
聴覚情報のゾーニングは緩いのか際どい歌詞の曲が収録された女児ゲーも珍しくないしね。
「ごめんね。クールタイムが終わったら今度は一緒に遊ぼう」
「もう置いてかないでね」
ひとことくらいは言っておくべきだった。
いつも私を引っ張っていくタイプの朱鷺ちゃんが心細げにしている姿は少々胸が痛む。
「置いていかないよ」
血は繋がっていないけど朱鷺ちゃんは私の大事な妹分だもの。
幼女侍> さて検証しましたよ
ムギ> 意外と早かった
幼女侍> いや実はメンテ前に狩人出現条件を身内には流してて何組か遭遇組がいるんだよ
幼女侍> その人たちに検証協力してもらった
ムギ> 侍さん用意周到だなあ
幼女侍> 結果としては狩人遭遇ペアだと魔女遭遇 狩人遭遇しててもひとりプレイだと魔女遭遇なし その場合も本棚にある人魚姫を開かずにログアウトして、ふたりプレイで再度ログインしたら魔女と遭遇
幼女侍> 魔女から渡される童話はちょっと法則性がわからない 完全ランダムってわけではなくマスコットの性質で決まってるかも
ムギ> ちなみに侍さんのマスコットは?
幼女侍> モグラ 戦闘サポートで敵の妨害をするタイプ
幼女侍> 童話は「つぐみひげの王様」 マイナーだけど平和な童話 難易度は強化ラプンツェル程度だから問題なし
ムギ> モグラも可愛いだろうなあ
幼女侍> 愛らしいよ ニート兄さんはちょっとレアっぽいマスコットだった
ムギ> そんなに?
幼女侍> 喋る羽根ペン
ムギ> ……無機物?
幼女侍> 喋るし動くし飛ぶけどあれ無機物でいいのかね? 性能はかなりやばい
幼女侍> アレンジもオリジナルも一度クラフトしたらレシピノートに全部載るけど、羽根ペン使うとノートに載ってるレシピの必要材料を任意で1種減らせる
ムギ> は? なにそれ 任意とかやばい
幼女侍> 1日1回だけだけどそれでも相当やばい
ムギ> ところで魔女がらみは攻略サイトに載せるの?
幼女侍> 現状狩人に会えなくなったから混乱を避けるために条件はぼかして記載かな
ムギ> まるルンコンビがこれから始めるなら狩人正式実装後に試してもらおうか
幼女侍> いつ実装されるかねえ
ムギ> マスコットの種類は出揃ってるのかな?
幼女侍> 情報提供が少ない層はわからないけど明日くらいにはまとまりそう
幼女侍> ただニート兄さんの羽根ペンとトキコ氏のドラゴンはまだ他で確認してない
ムギ> この情報が錯綜して確定しない感じはアプデ当日って感じで趣深いねえ
幼女侍> ムギ氏のアプデの楽しみ方おかしくない?
魔女から渡される童話のリストに目を通す。一番平和そうなのは侍さんの「つぐみひげの王様」と「星の銀貨」かな。
あとは「白鳥の王子」と「歌う骨」はちょっと怖そう。難易度も高めだ。
私たちのほかに「太陽と月とラーリア」を渡された人はいないみたい。サンプル数が少ないからレアなのかはわからないけれど。
トキちゃんのドラゴンが珍しそうだし、そこに対応して難易度が高い童話を渡されたというのはありそう。
出てるマスコットの中でもドラゴンはかなり強そうだ。
死にまくって手に入れた素材はまずトキちゃんの補強に使いたい。
炎に強いとなると周囲に同化するくらい熱い炎の装備がいいかな。沢山手に入った炎のかけらを使えば作れると思う。多分その為の素材だろうし。
うーん、なにかコンセプトが欲しいなあ……
ブックマーク200件ありがとうございます。
まだ体調不良です。




