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幻想乙女工房 〜普通の女子中学生ですが幼馴染の美少女小学生とVR女児ゲー配信していきます!〜  作者: 春無夏無


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太陽と月とターリア

ムギ> そんな感じで「太陽と月とターリア」という本を手に入れたのだけど誰か知ってる?

幼女侍> 聞いたことないな……

まるる> 童話なの?

ルン> 全く知見なし


ムギ> じゃあ自分で調べるしかないか

女児ニート> ちょい待ち

ムギ> ニート兄さんなにか知ってる?

女児ニート> 知ってる……でも女児ゲーで? どこまで? と混乱してる

ムギ> 私が自主的に調べないほうがいいやつ?

女児ニート> 類似というか原型というか、カテゴリで言うと「眠れる森の美女」タイプの話


女児ニート> 類似点 尖ったもので指を刺した娘が目覚めない眠りにつく

女児ニート> 相違点 寝ている間にやってきた男の子供を寝たまま出産 目覚めた後に男の妻に殺されかける

女児ニート> 眠った娘がターリアで太陽と月っていうのはターリアが産んだ双子の名前だ


まるる> ……既婚者って時点でクソでは?

幼女侍> 眠る女に対して子供ができるようなことを?

ルン> まじそれは奥さんブチ切れる


女児ニート> もう少し色々あるけど最終的に男の妻が死んでハッピーエンドという話

女児ニート> 胸糞悪くなるから詳しく知りたいならそれなりの覚悟でどうぞ

ムギ> いやもう概要でおなか一杯


幼女侍> 仕事終わったら自分もやってみるからムギ氏はとりあえず保留しておいたら? 難易度もやばそうなんでしょ?

ムギ> 内容聞くと小学生と一緒にプレイするのは怖い

幼女侍> 内容そのままなんてことはないと思うが念の為ね


幼女侍> あ、なんだこれ? 攻略総合スレにアプデ後プレイ報告あるけど違う童話だ

ムギ> え?

幼女侍> 本棚に「人魚姫」が追加されるって書いてある 人によって変わるのか?

幼女侍> というかこの書き方だと魔女にも会ってないかもしれない

幼女侍> 自分が検証するまで配信と魔女と童話の話控えてくれる? 特定条件を満たしたプレイヤーしか魔女に会えないとかあるかもしれない

ムギ> 特定条件?

幼女侍> もし自分が魔女に会えたら、条件は狩人遭遇の有無、とか


まるる> ルン〜私たちもやってみる?

ルン> 幻想乙女工房は課金できないから邪道とか言ってなかった?

まるる> 興味わいてきたから

ルン> やるなら付き合うけどさ



 とは言いつつも覗き込んで死んでみたい気持ちもあり、本を開いてみることにした。

 トキちゃんは誘わずまずはひとりでね。


 踏み入れたステージは「燃え盛る王宮」と表示されていた。

 その名の通り周囲は炎が燃え盛り奥に見える建物からは風の音となにかが弾ける音が聞こえる。

 これで悲鳴まで聞こえたらここは地獄の風景そのものだろう。


 私の進路を塞ぐのは炎を纏う黒い影だ。

 少なくとも人間っぽいシルエットではないので安心した。

 ただとても素早い攻撃を避けることはできず、ファイヤーボールよりも広範囲な火の魔法により私はすぐに死に工房へと戻される。

 今の防御力だと全然足りてないなこれ。

 トキちゃんなら避けられるかもしれないけど一発当たったらアウトだ。


 さてどうしよう?

 こつこつ序盤ステージを周回して戦力増強しないと詰んでしまう。

 しかし序盤ステージの素材だけでどこまで強化できるだろうか?


「ムギ。集めた素材を渡します」


「え?」


 サポートマスコットであるネヴァンがいきなり話しかけてきたので驚いた。

 私の戸惑いを意に介さず押し付けるようにプレゼントボックスを渡される。強引だなあ。


「えっと麻糸、炎のかけら、ラブラドライト……? 見たことない素材ばかりだけどこれってもしかしてさっきのステージの素材?」


「はい」


「ネヴァンは私がなにもできずに死んだステージの素材も集められるの?」


「はい」


「すごい! めちゃくちゃえらい!」


「ありがとうございます」


 幻想乙女工房はプレイ時間制限はあるけれど死亡回数に制限はなく何度でも同じステージにチャレンジできる。

 ということは私があそこで死にまくれば素材自体をたくさん集めることは可能だ。

 よし時間いっぱい死にまくろう。


 取得素材がランダムだったとしてもなにかしら手に入るなら損はない。

 ちょっと希望が見えてきたぞ。

「太陽と月とターリア」は実在します。


ちょっと体調良くないので明日は休むかもしれません。

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