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このビキニアーマーは俺が着てもいいですか?  作者: ばささん
第一章 仮面の女剣士は誰!?
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第7話 爆誕17歳非童貞と35歳処女


 宿屋の部屋は小綺麗にしてあり部屋の中央に丸テーブルと椅子が二脚、窓際にベッドが二つ。イシスはベッドへ寛ぎ、俺は取り合えず椅子へ座り、申し訳程度に置いてあるお茶請けらしきお菓子に手を出す。


「ちょっとトイレ行ってきますね」


「はいよ」「行ってらっしゃーい」


 俺とイシスを残し、ヨッちゃんは部屋を出て行った。そこで二人となった俺はイシスに質問を投げる。


「なぁイシス」


「なに?」


「この世界はどう言った世界なんだ?」


「どういったとは?」


「いや、俺達地球の物語の話しなんだけど。異世界へ召喚された者は魔王を討伐してくれと頼まれたり、悪政を働く王家を潰したり、中には世界の巨悪と戦い異世界どころか地球まで救うってのがあるんだが……」


「なにそれ怖い」


「いや俺も怖いと思うぞ?だからさ。お前が俺とヨッちゃんをこの世界に連れて来た理由があるなら早めに言ってくれって事だな」


「はぁ、連れて来た理由ですかぁ」


「……」「……」


「もしかして、ないのか?」


「えっ!無いとダメでしたか!?」


「マジでないのかぁ」


「そうですね、秘密と言いますか最初に言った事ですが、貴方達が死んだ事は地球の神様には秘密にしたいので、貴方達が死ぬまで私が一緒に居ますよって事だけですね」


 あの話し本当だったのか。


「だから早く死んで私を自由にして下さい」


「おまっ!頭下げながら酷い事言うなよ」


「てへ」


 何度見てもこの子のテヘは殺意が湧くな。しかし俺の殺意は部屋に入って来たヨッちゃんによって掻き消される。

――俺の殺意の何倍ものダークな空気を纏ったまま部屋入って来たヨッちゃん。


「……あんな物が……あんな物が……あんな物が」


 呪文の様にあんな物と言いながら俺の目の前の椅子に座る。しかし、あんな物とは酷い言い草だ。

 勿論俺は彼女が部屋を出て行くとき「トイレ行ってきます」と言っていたのを聞き逃した訳ではない。言っても中身は20歳の女性、経験の一度や二度はあるだろうし俺のチ〇コを見た所で動揺する事も無いだろうと踏んでいたのだが……


「……あんな物が……あんな物が……あんな物が」


「ねね、大介のチ〇コおっきかった?どれくらいのサイズ?ねーねー、すこし弄ってみたりした?――痛い痛い痛い!だいふけて痛いでふ!」


 取り合えず全力でイシスのホッペを両方へ引っ張っておいた。


「おほん、ヨッちゃん。もう見慣れているものかと思って止めなかった。スマン」


「見慣れてなんか無いですよ!私の家母子家庭だからお父さんのも見た事ないのに!初めてだったんですよ!初めて見たのに初めて触って!そしたら尿意も我慢できなくなっちゃって!コントロールが上手くいかず手にも掛かったりもう大変だったんですよ!!――ポリポリ」


 堰を切った様に両肩に力を入れたまま状況説明をしだすヨッちゃん。手に掛かったとか言いながらお菓子食べるの止めようか。



――――

――



「トイレ一つでここまで疲れるなんて……」


 それはこっちのセリフだと言いたいが男の俺が我慢をしておこう。ところでだ――


「あ、あのさぁヨッちゃん。同室だけどその……いいの?」


「いいわけないじゃないですかぁ。はぁ~」


「じゃなんで同室にしたのさ」


「そんなのその身体のままの大介さんを独りにできるはずないじゃないですか!」


 俺は至って健康だ、ならばその身体と言うのは俺の身を案じてとかの意味ではない。ならば意味はそのままの意味なのだろう。なので俺は――


「チッ」

 

 舌打ちをした。


「あ!今舌打ちしましたよね!独りになってその身体をどうする積りだったんですか!?」


「ヨッちゃんは俺の触ったり撫でたりしたんだろ!?俺も少しくらいいいじゃないか!」


「撫でてません!それが40にもなる大人のセリフですか!そんなんだから独りになんて出来ないんですよ!」


「じゃヨッちゃんの前でなら触ってもいいて事か!?」


「なんでそーなるんですか!ちょ!なに胸を触ろうとしてるんです!しかも鷲掴みって本気ですか!」


「本気も本気!こんな素晴らしい物が自分に付いてるのに放置だなんて神への冒涜ではないか!」


「ギャーーーーー」


 俺は勢いよく自分の胸を鷲掴みしようとしたが、ヨッちゃんが勢いよく飛び込んで来た所で。


「あ、二人とも。日が暮れたみたいですよ」


 イシスの方へ振り返ると、窓を開けたその先には日の暮れた空が見えていた。ここで特典④が発動する。――そう、俺がヨッちゃんの身体を自由に出来るタイムリミットが訪れたのだ。


 チッ、あと少しだったと言うのに――むにむに。


「ん?」


「大介さん……モロもんでますから」


 Oh!勢い良くヨッちゃんが飛び込んで来たもんだから、俺の右手が彼女の胸に飛び込んで、マスネ!!


 その時もう一つの事件が起きていたが、俺はヨッちゃんに殴られていたので、それに気付くのが出来なかったのだ。



――――

――


 顔を腫らした俺と視線を合わせてくれないヨッちゃん、それとイシスが椅子とベッドで向き合っている。色々とあるが、色々決めないといけない事もあるのでこうして会議を持つことにした。


「ヨッちゃん」


「なんですか」


「ヨッちゃんの女神特典の事なんだけど」


「だからなんですか」


「特典①なんだけど、よっちゃん。35歳でって頼んだよね」


「そうですね」


「で、俺は17歳でって頼んだ訳だけど……ヨッちゃん、老けてるよ」


「…………マジ?」


「マジ」


 そう、俺は今現在17歳の頃の俺の姿となり、ヨッちゃんは15年後の35歳の女性へと変わっていたのである。


「え?でも35歳って言うのは大介さんの35歳の姿であって私、ちゃんと夜になったら元に戻る様にって言いましたよ!」


「あぁそれは俺も聞いていたから間違いない。これはどう言う事だ?――なぁイシス」


 俺とヨッちゃ、陽子さんの視線がイシスに向かう。


「えぇーっ!私ですか!?私ちゃんと言いましたよ、転生は無理だけど転移特典①として年齢の設定が出来るって」


「いやだからそれは……」


 ん?…………Oh~確かにコイツ言ってたわ。俺とヨッちゃんは先に特典④の設定を考えてしまったから言わなくていい年齢を特典①で言ってしまっていたのか!ガッデム!


「ちょ、嫌よ!え、この世界にいる間ずっと夜は35歳玉木陽子なの?!ありえない!返して!私の美貌返して!」


「いや、その、そんなに、ぶんぶん、俺を振り、回さないで」


 俺としては玉木陽子さんドストライクなんで全然おkなんだけど、彼女はそうじゃないのみたいだ。




――――寝る間際、彼女は開けた窓から月を眺め静かにこう言った。




「いいですね大介さん」


「なにが?」


「若くて」


「…………」


「いいですよ?揉みたいんですよねオッパイ。こんなものでよかったらいくらでも揉んで下さいよ。モデルや人気レイヤー等と言われながら、私はもう35歳の処女ですよ……もう死ぬしかありませんね」 


「そこまでか!大丈夫だから!35歳処女モデル他にもたぶん居るから死ぬな!」


 その後彼女をなだめるのに数時間を費やしたのは言うまでもない。



――――翌朝。



「これからお金を稼ぐ為に俺達は冒険者となる。これはいいな」


「「はい!」」


「じゃこれから其々の戦闘スタイルの確認だ」


「「はい!」」


「イシスは女神だけど、魔法が使えるか分からない。間違いないな」


「はい!」


「いい返事だ。次にヨッちゃん」


「はい!」


「ヨッちゃんはその身体、主に肉体で肉弾戦がしたい。これで間違いないな」


「はい!カ〇ハメ波撃ちたいです!」


「いい意気込みだ」


「ありがとう御座います!」


「では俺だ。これを見てくれ」


「「はい」」


「見ての通りビキニアーマーを装備しているが丸腰だ!」


「「そうですね!」」


「なので今日は武器を買いに行ったあと、街から少し出て魔法や戦闘の訓練を行いたいと思う!異議のある者はいるか!」


「「異議なし!!」」


「では出発だ!」


「「サーイエッサー!」」


 何故朝から皆こんなに元気がいいのかと言うと、朝食時イシスが放ったこんな一言が切っ掛けだった。


――――

――「昨日大介さんが理由を聞いてたじゃないですかぁ」


「ん?この世界に連れて来たとかの話か?」


「ええ、それです。考えたんですけど、私がこの世界に生まれる切っ掛けとなった主神を見つけるってどうです?」


「女神イシスが生まれる切っ掛け?」

「主神?」


「はい。もしかしたら主神様なら大介さんと陽子さんを元の世界に何事も無かった様に戻してくれるかもしれませんし――あ、もしかしたらぁ~なんで絶対とはいえませんけどねぇ。それにここ数千年見かけてませんし、死んだかな?あ、このパン以外に美味しい」


「イシス、それだ!」


「そうね!こんなカスより主神様なんて方が居るなら私を元の20歳に戻してくれるかもしれないわね!」



――――てなわけで、俺達は街へと繰り出したのだった。





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