ずれてく感情
休み時間。
誰もいない教室で1人、机の上で死んでる私。
カレンダーを見ると、今日は12日。
なんか、忘れてない?うん、なんか大事なこと。
んー…と。えーーーーーーと。あー…。
あ?
あーーーーーーーーーーーーー!
バレンタインだ!!!
来たな…。お前か…。
バレンタインよ。
正直いって苦手なんだよなー…これ。
まぁ、しょうがないか…
バレンタイン…か…。
あ。
ふわっと、賢士の顔が出てくる。
あーーーーーーーーーーーーー!
もーーーーーーーーーーーーー!
どーしたんだろ、私。
一週間前のあの日から、出てくるのはあいつばっかで。
学校の廊下ですれ違う時も、見ちゃう。
教室移動で歩いている時も、
オープンからつい君を探す。
休み時間でベランダにいる時も。
校庭の中に君はいないか、目で追って探してしまう。
なんか自分でも、分かんなくなってきて。
好きなのは、馨でしょ?
でも…出てくるのはやっぱりあの笑顔の賢士。
だーーーーーーーーーーーー!!!
んもう、考えててもしょうがない!
自分に正直に生きろ!奏乃よ!
あ、今日は英語だ。
なんか、それにしてもだるいな…。
…
なんだかんだで学校が終わって、英語の時間。
私たちの英語のクラスは、
一つの丸い机をみんなで囲むスタイル。
私、女の友達、男の友達、賢士、男の友達。
最後に先生の順番で座ってる。
始まると、先生が
「席替えしようか!」
いつものニコニコ笑顔で。
みんなの返事も聞かず、
どんどん指名していって席が決まる。
「奏ちゃんここね〜♡」
はーい。
はい、じゃあこの席にしよう!
うい。
とまぁ、そんな感じで席に座ったのは、
お前か…!賢士…!
席替えが終わって、授業が始まった。
椅子一個一個の感覚は狭く、
賢士の膝と私の膝がずっと密着してる。
授業が頭に入ってこないよ!
これは、だるいせいだ。だるいせいだ。うん。
でも、違う感情もある。暖かい、何か。
どうしたんだろ、私。へんだ…。




