君の登場
私の行ってる英語教室に、いろいろな事情で
別のクラスから賢士が移ってきた。
馨と同じ野球部にいて、バッテリー組んでること以外、
私は情報などこれっぽっちもない。
私としたことが、どうしたものか…
色々と考えながら、友達と英語教室に向かっていく。
前日には、愛音とのことがあって、
いろいろと大変だった。
昨日もこれからのことについて、
色々と考えていて、寝てない。
二日連続で寝不足で何もする気にもなれない。
奏乃よ、どーしたものか。…
自分でも不思議におもう。
英語教室の席についた途端、
疲れがどっとでて寝てしまった。
数分して、賢士が来て私の隣に座った。
その音で目を覚ましたけど、なんとなく起きなかった。
少しある意識で、耳を傾けると、
私を挟んでいる2人の話し声が頭上で聞こえる。
おい、奏乃って寝てんの?うん、そーなの。奏ね、最近いろいろあるらしくて、疲れてんだってー。んー、大変だな、、起きるまで、寝かしといてやろーぜ、奏乃。疲れてんだろ。
こいつがモテる理由は、これかな?
でも、多分これは普段はみせてない。
んー、どーなんだろ。意図的?
こいつ、私タイプかな?
脳内でいろいろ分析してると、友達がトイレに行った。
2人きりだ…
部屋は、シーンとしている。
「お疲れ様。」
普段は聞かせることのない優しい賢士の声が、
部屋の中にも心にも響く。
薄く目を開けると、優しい顔をしてた。
ドキッときた。そして、なんか心地いい。
そのあと、私が起きたら、
賢士は何事もなかったかのようだった。
普段とのギャップ、優しさ、
全てがかけ合わさって脳内でグチャグチャしてる。
英語教室の日から、なんか賢士が頭から離れなくなった。
あの声、あの顔。あの仕草。
何故か気になる、なんかいい。
どうしてだろう。
わたしは、好きなのは。馨だよね?…




