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Memories of 『You』  作者: 史乃
第3話
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5/10

ねぇ、愛音、



「おぉーーーーーーーい」


明らかにねむそうだと思う、間抜けな声を上げて愛音を呼ぶ。

それに返事をした愛音の声と顔は、

どこか恨みを持つような、そんな感じ。


まぁ、理由はね、一つだよね、

女の恨みは怖いな、…

あ、やったのはあたしか(笑)


朝九時から呼び出されて、超絶眠い。

昨日は、流石にやばくて、

妄想タイムに入ってたらねるのが遅くなっちゃった。


早速店内に入って、いつもの席に座り、いつもの恋バナ。


結構話して盛り上がってたら、

さりげなく昨日の事を混ぜてきた。


「ねぇねぇ、昨日奏さ、寝てた時のこと覚えてる?」


ううん、どうかした?


「え、…覚えてないの?」


なんか、私やらかした?


「馨の肩に頭のせてたことも知らないの?」


ん?…え?ドユコトスカ…?


「そのままなんだけど」


えええええええええええええ

えええええええええええええええええ!!!

なんだそりゃ!きもっっっっっ!



「…え?知らなかったの?」


…嘘だよ。覚えてる。だってやったのうちだもん。


知ってるよ。


私が意図的にしたことを、知ってることも。


ねぇ、知ってる?


誰かを傷つけても手に入れたいものがあること。


それが今たまたまあんたなだけ。


ごめんね、でも、…譲れない。後戻りもできない。



誰かに譲ってばっかりだと、何も手に入らない。

それを私は知ってるから、私は私のために私がやる。


「嘘…奏、知らなかったの?

行きも帰りも同じことしてたのに。」

半信半疑で聞いてくる。


え?もっと早く言ってよ!

酔ってると、ホントに分かんないわ!

馨、なーんも言ってくれなかったんだけど!

うわ、ないわ〜…

ごめんね、愛音、今度から気を付けるね!

ホンット申し訳ない!


ねぇ、知ってる?愛音。


よっかかった事は、意図的。

でも、酔ってたことも、

馨が言ってくれなかったことも本当。


人を騙す時は、できるだけ真実を混ぜるのが必要なの。


ごめんね、

でもね、あんたが幸せになっちゃいけない。…




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