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異世界の考察

 神藤は異世界というものが、一つでは無い事に気が付いていた。それは、持丸や恵美が、行った世界と、B-29が飛び込んで来た元の世界とは別だと思ったからである。

 それで、それぞれの異世界を区別するための符号が必要だと考えていた。

 異世界は、我々がいる世界と非常によく似ているところ、似てはいるが時間が異なるもの。また、全く異質の世界も在るかもしれない。

 それで、神藤は"WST"という記号を考えた。

 Wは、world、すなわち世界と言う意味だ。次にSは、similar 、すなわち似ていると言う意味。最後のTは時間を表している。

 そして、それぞれの文字の後に数字を入れる。

ただし、Tの後には小文字のaかbを入れる。aはafter、bはbeforeだ。

 すなわち、aは我々の世界よりも後の世界。要するに未来と言う意味になる。bは過去と言う事になる。

 この法則でいけば、B-29は第二次世界大戦中のことだから1940年代となる。そして、現在は2050年だから、およそ110年前という事になる。

 従って、記号で言えば"Tb110"と書けばいいだろう。

 また、その世界は我々が辿って来た歴史と良く似ている。従って"W"はそのままだ。

 更に、この世界と時間が同じでしかも良く似た世界が在れば、記号の"S"の次に数字を入れる事により区別する。この数字は小さい数字ほど、良く似ているとする。

 結局、B29の世界を記号で現せば"WS1Tb110"となる。

 また、持丸や恵美が行った世界は我々の世界と良く似ているし、時間的にもほぼ同じと考えていいだろう。従って、記号では"WS1T"で表せる。

 言い換えれば、持丸や恵美は、我々の世界"WST"から、向こうの世界"WS1T"へ行ってきた事になる。


 神藤は以上のように、異世界を分類し整理しようと試みた。

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