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私の話  作者: M
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専門学校 そして社会人へ 第二章

Yから離婚歴の告白後、私は心の中で何かが引っかかっりモヤモヤしていた。

そして、ここまで相手に干渉するのに前妻はなぜ浮気する時間を持てたのか疑問に思ったので、再度Yに確認する事にした。

私「別れた奥さんはどうやって浮気していたの?Yって頻繁に連絡してくるよね?」

Y「俺趣味がパチスロなんだ。パチ屋にいる時は携帯を触らないから」

私は更に驚愕した。

ギャンブルする人は無理…


私「ギャンブルはもうやめたの?一緒に住んでから行ってないよね?」

Y「行きたいけど我慢してるだけ。今はMと一緒にいる時間の方が優先だから」

私「結婚してた時、出来婚だからすぐ子供生まれたでしょ?いつギャンブルに通ってたの?」

Y「仕事終わりに毎日閉店まで通って、金がなくなったら給料日まで我慢してた」

私「毎日?休みも?給料の何%をギャンブルに使っていたの?」

Y「店を変えれば毎日イベント日だから。休みの日は開店から閉店までいて、離婚前の1年間ぐらいは給料日に給料の全額をパチ屋にもっていってた。」

私「全額?口座引き落としの保険料とかどうしてたの?」

Y「俺は財布に沢山現金が入ってないと金が寄ってこないってジンクスを信じているから。口座引き落としは前の奥さんも働いていたから、全部奥さんの口座名義になっていたから問題なかった。今使っている携帯も奥さん名義で奥さんの口座から引き落とされてる。」

私「別れた奥さんに養育費も払ってないのに、携帯代も払ってないの⁉」

Y「携帯が止まったら自分で新しいの買うよ」


ここで私は一旦冷静になろうと話すのを止め、近くの公園へ逃げ出した。

ギャンブル・給料を全額簡単に引き出してしまえる考え方、どちらも私には理解できることではなかった。


そして、生活を共にする上でどうしても譲れない事が3つがあった。

①部屋を汚部屋にする

一人暮らしを経験した事のないYは掃除を知らず、自分の部屋に虫が湧いていた事もあったらしく、虫が湧くまで掃除はしなくて良いという価値観だった。

学校が終わりバイトから帰って来ると、朝掃除して出たのに、床にお菓子のカスやゴミが大量に散らばっており、ゴミ箱にゴミを入れる事を知らないのか、いたる所にゴミがあり、どうやったら数時間でこんなに部屋を汚せるのか理解できない程、毎日毎日汚部屋にされ、夜勉強する前に掃除を始め掃除機をかけると掃除機の音でテレビが聞こえないから、夜に掃除しないでと言われる始末だった。

そして何よりも衝撃だったのは、布団にお菓子を持ち込み横になりながら食べる姿を見た時だった。布団は毎日お風呂に入って綺麗な体で入る所だから、シャワーを浴びる前に布団に入らないで欲しい事、寝室では絶対に飲食しないで欲しい事を伝えると、理解できないと反論していたが、寝室だけは汚さないようにしてくれた。

だが、建築現場で働くYの作業着は汚すぎて普段着と一緒に洗濯できない為、カゴを用意したのに汚れた作業着を脱いだ場所にどこにでも放置するのだ。

②浪費癖。休日は学生の為、バイト以外の時間は勉強時間にしたかった

Yは日曜が休みで私のバイト以外の時間は「どっか行こう」が口癖で家でじっとしている事が出来ず、外出したがった。私は勉強したいから一人で行ってと言ったが「Mを一人にすると浮気が心配だから2人でいたい」「勉強なんて学校でするもので休みの日は休むものでしょ」と言い無理やり私を外出させた。そして都会はどこに出かけても必ずお金がかかる事ばかりだった。

私やYの友達と遊ぶ時はYは率先してお金を出した。

私にはお金を使わないが、とにかく周囲の人にはお金を使う人だった。

私と2人の時は「Mにはバイト代あるでしょ?」と言い毎回私持ちだった。

私は国家資格取得を前提で学生をしていたので、掃除に外出と普段なら勉強に使える時間を奪われる事に不満が溜まっていく一方だった。

③生活費を出さない

一緒に生活をするようになって水道光熱費などの金額が跳ね上がった。

Yは一人暮らしをした事がなかったので、生活費という概念がなく、電気の消し忘れは当たり前、冷房や暖房は自分が満足する温度まで使用した。タンスから洋服を出したら扉は開けっ放しなし、歯磨きの時は水を出しっぱなし、とにかくだらしないのだ。

電気は節約の為5段階ある明るさの内3以下しか使用しないようにしていたのに、暗い部屋が嫌だと言い、私がいない時は一番明るい照明にしていた。

そして私が一番腹がたったのは、冬にバイトから帰ると

・テレビつけっぱなし

・照明は5の一番明るいまま

・暖房の設定温度を設定せず全力で部屋を暖め続けるモード

・冬なのにYはパンツ一枚でリビングで汗をかきながら爆睡

部屋のドアを開けた瞬間に熱風が玄関まで来て、リビングのドアを開けた瞬間コートを着ていた私は一瞬で汗をかく程の温度になってる事が何度も起きた。


この3つが本当にストレスだった。


バイト代では生活が無理だと思い、Yにここで暮らすなら生活費を半分出して欲しいとお願いしたが

Y「ギャンブルで借金作ってて給料全額支払に消える。生活費は出せない」

私「今まで友達と遊ぶ時に使ってたお金はどうしてたの?」

Y「1つの会社の借金払い終わって、また借りれるようになったから全部借金で賄ってた」

私「給料全額返済で消えるのに、また借金増やしているの?」

Y「給料がないから借金しないと自分で使えるお金ないじゃん」

と言われてしまったのだ。


バイト代では生活がままならなくなり、母方の祖父に迷惑をかけたくない私は泣きながら本当にお金が足りない。どうして社会人のYが力になってくれないのか。未成年で学生の私には2人分の生活費を捻出するのは難しい。と訴えた。

そしてついに限界を迎え決断した。

私「生活費を出さないならバイトを掛け持ちで夜の店で働かないといけなくなるけど、夜の店で働くのと生活費を出すのと、この家から出ていくのと、別れるの、どれが良い」

Y「夜の店って男を相手にする店って事?」

私「それ以外に2人分の生活費を稼ぐ方法ってある?」

Y少し考えこんで「夜の店で働いて良いよ」

私「学生の私にそこまでさせて一緒にいる事を選ぶの?私は幸せになれてない」

私の言葉を聞いてYはぶち切れた。

満杯になっているポットを私に投げてきたのだ。

ポットは私と壁に当たり蓋が閉まらなくなるぐらい本体がへこんだ。狭い1DKの部屋全体に熱湯が飛び散り、私の教本やノートもビシャビシャになってしまった。

泣きながら無言で今まで作り上げたノートを確認もせずYの目の前でゴミ箱に捨てていき、教本から先に丁寧に拭き片付けていった。

バツが悪くなったYはゴミ箱からノートを取り出して「あんなにたくさん書いてあるノートダメにしてごめん」と謝ってきた。

私に物をぶつけた事や物を壊した事への謝罪はなかった。


泣きながらもう無理だ。

勉強の邪魔になるどころか、妨害されているし生活も苦しい、部屋を汚す事への抵抗感がなさすぎるし、人や物に当たるなんて最低だ。と思い言葉を発した。


私「別れて下さい」


Yは慌てて

「別れるなんて絶対に嫌だ」

「俺はMが大好きなんだ」

「今回は感情的になってごめん。本当にごめん」

「お願いだから別れるなんて言わないで欲しい」

「前の奥さん失って、また失うなんて耐えられない」

「Mと別れたら俺死ぬから」


と一方的に自分の事ばかり言い最後には死ぬと脅してきた。

その間、火傷をしていないかや掃除を俺もやるなど私への心配や自分で熱湯まみれにした部屋の事は一切口にしなかった。


私「今は別れなくて良いからしばらく会いたくない。こっちから連絡するまで連絡してこないで。部屋から出て行って」

Y「しばらくってどのくらい?」

私「こんな事されて別れたいって気持ちになっているのに、別れなくても良いかと思えるくらいの時間なんて相当かかるだろうね」

Y「その間俺はどこに住めばいいの?」

私「成人こえた社会人なんだから自分で考えてよ。とにかく今すぐ出て行って」

Y「連絡しない間、浮気しないって約束して」

私「とにかく今お金がないの!!夜のお店探さないといけないし、Yの顔を見たくない。早く出ていく準備して合鍵おいて出て行って」「Yが別れる気持ちになった時だけYから連絡していいから」


そうしてYはある程度の荷物を持って部屋から出て行ってくれた。

久しぶりに訪れた自由である。

私は友達に今のバイトを続けたまま働ける、夜のバイト先はないか聞いてみた。

1人の友人が時間的に今のバイトは辞めないといけないけど、店のオープン準備から働くなら20歳の偽装身分証を作り雇ってくれる所があり、時給が高い所知ってる。そこは接客のみだから体を売る必要はないと教えてくれて、とりあえず面接に行くことにした。


面接に行き案内された席に座り店長Kと面接が始まった。

K「名前と年齢を教えて」

私「M 〇歳です」

K「働くにあたっての希望はありますか」

私「現在まかない付き飲食店で夜10時までバイトをしています。できればこのバイト先は辞めずに飲食店が終わってから、こちらに来て働かせて欲しいです」

K「飲食店から店までの移動時間を考えるとどちらかを選んでもらわないといけないね。この業界を本業にしたいの?」

私「現在バイト代で生活をしていますが、生活が苦しくてお金を貯めたいです。専門学校に通っているため学生が終わったら、医療関係に就職を考えています」

K「どのくらいお金が欲しいの?」

私「就職活動の為スーツなどを揃えないといけないので100万円貯金が欲しいです」

K「今のバイトいつ辞めらる?」

私「話してみないとわからないです」

K「うちで働くなら、まかないはつかないけど生活費とは別で貯金100万作らせてあげられるよ」

私「接客のみで体は売りたくないです」

K「うちは枕はさせてないよ。バレないようにやっている子はいるかもしれないけど、バレた子は辞めてもらっているから、そこは安心してもらっていいよ。」

K「学業に専念したいと思うけど、うちで働くなら学校が終わったらまっすぐ出勤してもらってオープン準備に加わって貰って、営業時間は一応あるけど閉店になっても帰らない団体やお客さんがいると朝帰りになる事がたまにあるけど対応

出来るかな?」

私「休みや定休日はありますか?」

K「日曜は定休日だから休みだけど、週にどのくらい出勤するかはシフト表で管理するから好きな曜日を休みにしてもらっていいよ」

私「未成年ですが本当に雇って貰えるんですか?」

K「未成年って言葉はこの店では使わないでね。偽造の身分証を作るけど店の事以外で絶対に使用しないと約束できるかな?あとこの店では21歳になってもらうから接客でお酒を飲んでもらわないといけないけど、それは大丈夫かな?」

私「お酒を飲むのに抵抗はないです。途中で解雇になったりしますか?」

K「枕営業をしないなど、店のルールを破らない限り本人の希望以外で辞める事はないよ。売上を上げられなくてもこちらから解雇する事はないよ」

私「1週間だけお試しで働く事は出来ますか?」

K「偽造書類を作成しないといけないから、働くか働かないかどちらかを選んで欲しい」

私「飲食店のバイト先に連絡して、こちらにいつから来れるかわかったら連絡する形で良いですか?現在お金がなくて本当に生活が苦しいんです」

K「いいよ。書類作るのに証明写真だけ今日撮らせてね」

私「よろしくお願い致します」


そうして私は人生初の夜のお店で働く事になった。

飲食店のバイト先には今までの感謝と謝罪も込めて直接訪問し、今までは専門学校附属の大学病院だったから必要なかったが、これから一般施設への実習が始まると就活前にスーツなどが必要で生活費以外のお金を作らないといけない事、その為には夜のお店で働こうと思い実は面接も終わっている事を素直に伝えた。

店長は寂しくなるし学業に支障が出ないか心配だけど、まじめなMさんが面接まで終わらせているのなら、本当にお金が必要なんだね。今日までの給料計算して振り込むから、明日から新しい所に行っていいよ。ただね、新しい場所が合わなかったら、いつでも戻ってきて良いからね。これは喧嘩別れのような辞め方ではないから、辞めたら最後なんて勘違いはしないでね。時給を上げてあげられなくてごめんね。と言ってくれた。

私は店長の優しさに、お礼を言って生活が安定したらまた戻って来るかもしれませんと伝え、当日付けで辞める事が出来た。


Yがいなくなった部屋は本当に快適だった。

朝に掃除し、帰ってきたら綺麗なままなのだ。

そして朝学校に登校してから深夜か朝方までバイト先にいるので生活費がもっと削る事が出来たのだ。

バイトは定休日以外週6日で入らせてもらった。


学校生活と夜のバイトを両立させるのは、非常に大変だった。

しかし、実家にいる時より少し睡眠時間が短くなるだけだったので、成績は少し落としてしまったが、学業に支障が出る程ではなかった。


毎日あった母からの怒りの電話攻撃の時に夜10時以降も働かせてくれるバイト先を見つけたから、これからは夜に電話されてもバイト中で出れないと伝えると、電話の頻度が一気に減ったし、かかってきても出れなかった。


母方の祖父にも電話をし、これから実習とかで忙しくなるから連絡が取れなくなると伝えた。

飲食店のバイト先で地元にはなかった銀行口座を作成して欲しいと言われ、口座を作っていた為、生活費などの引き落としは全て新設口座で行っていた。祖父は、ゆうちょ銀行のお金が動かない事をとても心配していた。

私は本当に困ったら使わせて貰うけど、困っていないから使ってないだけだよと伝えた。

祖父は口座残高が減れば必ず振り込んでくるとわかっていたので、使う気持ちはなかった。


夜のお店で働くのは次男と会わないか心配だったが、次男は性的なお店ばかりだったので心配で終わりバレる事はなかった。


夜のお店(G店)は知らない事ばかりだった。

他のお店に行った事がないのでよくわからないが、G店は大きいスナックのような感じだと思う。

学校が終わるとG店に向かい、黒服と一緒に店の掃除とタオル準備、チャームや軽食の用意などやる事は沢山あった。

開店1時間前にドレスまではいかないが、お店が用意してくれた衣装に着替え、初日のみ化粧の仕方を教えてもらい、次の日からは自分で身支度を整えた。

30分前になると先輩方が続々と出勤をはじめ、開店と同時に同伴組が出勤する形だった。

私は貯金を貯める事が目標で、順位は全く気にしていなかったし、聞かれれば貯金が溜まったらやめると伝えていたので、先輩達は私に優しかった。

しかし、順位を争い本業にしている先輩達は指名客を取られたや枕して客を取っているなどと言い争いが激しく私は絶対にこの世界を本業にしないと心に誓った。

G店は私のような子でも稼げるように、飲んだら飲んだ分だけお金を貰えるシステムを導入していた。その為、指名客がいないがヘルプについた席で、お客にねだり、とにかく飲んだ。ボトルの方がお得なのでボトルキープするお客が多かったが、お客が良いと言えばボトルをどんどんあけさせた。

お店が終わったら、黒服が女性を車で送る決まりになっていた。

家のエリアにあわせて黒服が車を数台だし、車を出さない黒服は閉店作業をしていた。

送ってくれる車には4人~6人程乗っていた。

乗っている人は主張が強く、今日は自分の家から先に回って欲しいや、すぐにコンビニに寄れなど注文がない日はないと言っても良いほど、黒服を自由に使っていた。

何も言葉を発しない私を黒服が心配し、ルート変更や寄り道などがある度、それで良いか?と聞いてくれたが、帰るだけで急いでないので順番も一番最後で良いし寄り道も好きなだけして良いと毎回答えていた。


G店は給料手渡しだった。

初めての給料日、封筒の重さに驚いた。そして金額をみて更に驚いた。

私「誰かのと間違えてますよ。時給で計算したら多すぎます」

K「飲んだ分がつくからね。今月は途中から入ってきたMさんが一番飲んだんだよ」

私「こんなに貰って良いのですか?」

K「間違ってないし、今後も計算はこの方法だよ。指名がつけば指名料もつくからもっと金額があがるよ」

私「指名は先輩達が怖いので、このスタイルで頑張ります」

店長は苦笑いをしながら、先輩達に嫌がらせを受けていないか聞き、ないと答えると、退職につながる原因でもあるから毎回全員に聞いている、もしあれば我慢せずに絶対に些細な事でも報告して欲しいといわれた。


給料を貰った私は帰宅し、シャワーを浴びすぐに寝て起きたら元バイト先の飲食店に向かった。

みんな久しぶり~と優しく迎えてくれた。

店長は面接か~とふざけてくれた。

私「初給料が思ったより多くて外食しに来ました」

店長は任せろと言って他のお客から見えにくい席に私を座らせ、メニューにない私が「これ美味しい」と言って食べた、まかない料理をお子様ランチのように沢山の種類を乗せて運んでくれた。私は喜んで完食した。久しぶりに食べたまともな食事であった。

会計しようとレジに向かうと店長からのエールです。と言われてしまい、せっかく給料を持って行ったのにお礼だけでお金を使わせて貰えなかった。


途中、彼氏Yから数回電話があったが、メールで別れる以外の連絡はしてこない約束だよね?別れるって事で良い?と送信すると寂しくて会いたいだけ。まだ怒っているなら待つよ。と返信が来るだけだった。


陰キャな私はキラキラしているG店になじめる事はないと思っていたが、わがままを言わない私を店長も黒服も先輩達も可愛がってくれて、居心地が悪い事はなかった。


しかし夜の店だ。

何事もなく終わる事はなかったのだ。

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