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王子の婚約者だったクロエ、第二の物語は冒険者です  作者: もち
第2章

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第92話 安堵


 王都のセルズの街並みで人が行き交うなか、なぜかよそよそしく前を歩くメイドに誰も僕たちのことに気づいていなかった。

 これから何をされるのか分からないけど、ただわかるのは、もう帰れないこと……そして僕の存在は誰にも気づかないこと、だけだった。

 僕は逆らわずただメイドについて行くと、路地裏まで連れられそこには見知らぬ男がいた。



「おお!やはりあの方の魔法はすげぇな」

「わかりますわ!こんなに人が多くても気づかないですもの!」



 そう、嬉々として言うメイドと男に僕はなんのことを話してるかわからないけど……危険だということだけはわかった。

 その時、メイドが僕を男に手放そうとした時に僕はよろけてしまい、床に転び込んだと同時に男に蹴られた。



「どんくせぇな!王子なんだからもっと動けんだろ!!」



 ドカドカと蹴ってくる男に僕は歯を食いしばって耐えた……でも。



(……もう死にたい)



 ふと、心の底からそう思ってしまうが、助けもなにも誰も気づかないからもう無理だと思っていた時……。



 バチン!!――という音が横から聞こえたと思いきやまた横にバチン!!――という音が聞こえ、気づけば僕を蹴ってた男と眺めてたメイドはなにかに拘束されていた。



(え、なんで……?)



 ふいに顔をあげると空からふっては着地した黒髪ポニーテールをなびかせながらきらりと輝く金の瞳を凍らせては、メイドと男に告げた。



「……人身売買、しましたよね?」



 その瞬間――、僕の近くにいた男とメイドの目が泳いだのにその子はさっきよりも冷えた笑顔で二人に言った。



「この魔法は簡単には解けませんの」

「自白しない限りは、ね?」



 そう告げたその子は、路地裏近くから男性の声と共にと騎士たちを連れて来たのを僕たちを見つけ安堵したのか、彼女は僕に付いてた手錠をハサミらしきものをカバンから出して取ってもらったあと、彼女はメイドと男に事情説明と拘束魔法を解く方法を告げた。



「なにからなにまでありがとうございます!!」



 騎士は敬礼をし、僕はその場を去る際に彼女は屈んで僕の手を取って言った。



「大丈夫よ。君の未来は明るい」

「今が辛くてもきっと信じられる人があらわれるわ」

「これから先、楽しい未来が待ってる」

「頑張ってね」



 優しく、警戒を解くように……そんな笑顔で僕に伝えた彼女の顔があまりにも母様に似て優しくて……僕は涙を浮かべながら笑い、頷いた。




★★★★★★




「ラヴィ!!!」



 家に帰るなり慌てた様子の兄上が僕を勢いよく抱きしめたのに、僕は安堵と共に涙を零しながらやっと声を出せた。



「僕、こわかっ……た!!」



 ポロポロとこぼれ落ちる涙に兄上はギュッと抱きしめては「よかった」と沢山言っては頭を撫でてくれた。



(……帰って、来れたんだ)



 心から安堵したと思えば僕はそのまま安心して兄上の腕の中で泣いたまま眠ってしまった……。




ここまでの読了お疲れ様でした!

読んでくださり本当にありがたいかぎりです。「こういうキャラ好き!」「この展開アツかった!」などなど……、どんな感想でも大歓迎ですのでもしよければ一言だけでも構いません。気軽に感想やコメントしていただけると作者兼読者としても飛び上がるほど嬉しいです!!


それと強制ではないのですがよかったらブックマークや下の評価、いいねなど押していただくと助かります!無理にとは言わないのでご安心を……閲覧してくださることに意味がありますので気ままに見てくださると嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いいたします。


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 もちさん、こんにちは。 「王子の婚約者だったクロエ、第二の物語は冒険者です 第92話 安堵」拝読致しました。  メイドについていく、ラヴィア。誰も気づかない。  路地裏まで連れてこられて、引き…
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