第85話 抱え込む感情
残ってる書類をファリオンと片付けていた時、私リヴィア・ゼフィールはさっきの魔法選定のことを思い出すたびに胸がざわついてしまう。
(……ざらざらとするこの感情は、消えないのかな)
ふいにそんなことを思った私は首を横に振り、書類に目を通すも謎の感情が邪魔をしてくるせいで頭に入ってこなくなっていた時、ファリオンが私の顔を覗き込んでは少しだけためらったあと、目を光らせ私に言った。
「リヴィア様、様子が変ですけどなにかありました?」
「え?」
「さっきから同じ書類ずっと見てますよ」
「あ、ほんとだ」
私は慌てて見てた書類を端に置き次の書類に手を出そうとしたらファリオンの手が私の手に重なった。私は机の前に立っているファリオンへと視線を向けると、ファリオンはため息を吐いては私に言う。
「……ほんと、リヴィア様はひとりで抱え込むのが好きですね?」
「え?」
珍しくイラついた表情と棘のある言葉を吐きながら、重ねた手を強く握りしめるファリオンに私は驚きのあまり固まってしまうがファリオンは気にせず話す。
「何年もリヴィア様と一緒にいますから抱え込んでしまうことくらいわかります」
「……で、今回はなにを抱え込んでるんですか?」
「話さなくても能力で見ますがいいんですか?」
「……ふはっ」
そう、早口で言うファリオンに僕は思わず口角を上げ大きく笑ってしまうのにファリオンは眉間にしわを寄せ。重ねていた手を離した。
(……あぁ、やっぱりファリオンを側近にしてよかった)
心の底から想うこの感情に、さっきまであったもやが薄れてなんだか考えてたのがおかしく思えてきて、笑いながら机をバシバシと叩く。
その様子を本当に視たファリオンは今度は顔を逸らしてため息を吐いてはうっすらと笑みを浮かべていた。
「ファリオン、ありがとね」
「私は何もしてません」
「え、でもさっき能力使ったよね?」
「それとこれとは別です」
「なにそれ」
僕はまた、大きく笑ってしまうのに今度はファリオンもふき出して笑っている……こんな会話をするのは久々なのか、出会った頃に戻った感覚に僕らはなっていた。
ここまでの読了お疲れ様でした!
読んでくださり本当にありがたいかぎりです。「こういうキャラ好き!」「この展開アツかった!」などなど……、どんな感想でも大歓迎ですのでもしよければ一言だけでも構いません。気軽に感想やコメントしていただけると作者兼読者としても飛び上がるほど嬉しいです!!
それと強制ではないのですがよかったらブックマークや下の評価、いいねなど押していただくと助かります!無理にとは言わないのでご安心を……閲覧してくださることに意味がありますので気ままに見てくださると嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いいたします。




