第82話 リヴィアの過去(1)
これは僕、リヴィア・ゼフィールが四歳になった時のことだった。
ガヤガヤとする王宮の一室で僕は両親に連れられ、国のルールである魔法選定をしにきたが……あまり乗り気ではなかった。
「リヴィア様は一体どんな魔法適性があるのかしら」
「三歳から陛下のお手伝いをしてましたもの、さぞ優秀な魔法でしょう」
ひそひそと話されるそんな声が耳に響くのが、僕はこの空気が苦手だったとき、魔法師団長に呼ばれ室内の中央にある魔方陣に案内されてはその魔方陣の上に立つことを促されたので、僕は団長の言うとおりに立つ。
そして団長は呪文を唱える……が、魔方陣にはなにも反応が起きずあたりは静まり返ってしまっていた。
(……なんか、やなよかんする)
僕は思わず顔をしかめ唇をきゅ、と結び近くにいた両親に顔を向けるが……二人とも驚いた表情をし団長に目線を向けると、恐る恐る団長は口を開いた。
「大変申し上げにくいのですがその、リヴィア様には魔法適性がございません」
そう、はっきりと言った団長に僕は胸のを奥が何かに締め付けられるみたいに痛く泣きそうなのを堪えていたら、母様がそばに来て僕をぎゅっと抱きしめては言った。
「リヴィア、泣いてもいいのよ」
「リヴィアに魔法がないことは分かった……だけど、それだけがリヴィアの価値じゃないわ」
「魔法がなくてもできることはたくさんあるから大丈夫、リヴィアが今までやってきたことは無駄じゃないわ」
その瞬間、僕は声を殺して涙を零しながら母様の腕の中で泣いた。
僕はこの時気づかなかった、母様が僕を抱きしめてくれてた時に父様が静かに周囲に圧をかけていたことに。
★★★★★★
魔法適性がないと分かってから一年が経った頃、周りの貴族らはその僕の様子に気を使ったり、一部の貴族からは陰で色々言われたりしてるの聞いてしまった僕は魔法がない自分がすごく嫌いになっていた。
(……なんで僕だけまほうがないんだろ)
わけも分からない感情を抱きながら、心のなかで思うこの感情はどうしようもできずひとり抱え込んでしまう。でも、家族やウィザードベスニアの称号を持つ人たちだけはいつも通りに接してくれるのが僕の唯一の救いだった。
そんな時、僕はいつも通り父様の手伝いをしていたらふいに父様は僕に言った。
「そうだリヴィア、ディクラの森の調査を今度リヴィアとウィザードベスニアの魔法師、ルセアと一緒に見に行って来てくれないか?」
「え、僕でいいの?」
「あぁ」
「……わかった」
(……なんで僕にたのんだんだろ)
父様は前も今も変わらずたまに僕とルセアさんで調査に行かすことが多い。だから僕はなんで今まで通りなのが不思議でわからないけど、僕はいつものように頷き後日調査に向かった。
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