第81話 ラヴィアが生まれた日
──リヴィア様の側近になってから日々を慌ただしく過ごしていれば気づけば一年が経とうとしていた……そんな時、リヴィア様が不安そうに部屋をウロウロし始めた。
(まぁ今日はあの日だからしょうがないか)
そう心の中で整理をつけるもどこか私も不安でいたところ、扉がノックされ私が扉を開けるとそこには…リヴィア様の母上であるラミリア・ゼフィール様のメイドの一人が息を切らしながら私とリヴィア様を見たその瞬間、少し大きめな声で私たちに告げた。
「ラミリア様は無事ですし、リヴィア様の弟君が無事産まれました!」
そう嬉しそうに言うメイドに私たちはほっとした顔をしたが、その時……リヴィアがメイドに落ち着かない様子で口を開いた。
「報告ありがとう。ちなみに…弟の様子を見たいんだけど、今その場に行けるかな?」
そう、優しくもどこか不安そうに言うリヴィア様にメイドのはコクコクと頷きリヴィア様と私をラミリア様がいる場所へと案内してくれた。
★★★★★★
メイドがコンコン…と部屋をノックし中に入るとそこには、産まれたばかりの弟君を抱き抱えてるラミリア様は優しい表情を浮かべながら笑っていた。
その時、リヴィア様が慌ててラミリア様に近づいてはラミリア様が抱き抱えてる弟君を見ながら心底安心したかのように笑みを零していた。
(よかった)
そう、私は心の中で安堵するとそれに気づいたラミリア様は視線を私に寄越したあと、リヴィア様にいつもの穏やか声で言った。
「この子の名前はラヴィアよ。私とメルヴィノの名前から名付けたの、もちろんリヴィアの名前もそうよ?」
穏やか声色でリヴィア様に愛しそうに告げたラミリア様に、リヴィア様は小声でラヴィア様の名前を呼びながらどこか幸せそうで、そんな様子を見ていたラミリア様もどこか嬉しそうでいた。
その時、リヴィア様はラミリア様の腕の中で寝ているラヴィア様の小さな手に人差し指を近づけるとそっと、ラヴィア様はリヴィア様の指をやわく掴んでいた。
その様子を見たラミリア様はニコッと笑い、リヴィア様に言う。
「ラヴィアはリヴィアのことわかったみたいね」
そう、愛しそうに笑って言うラミリア様にリヴィア様は珍しく泣きそうな…嬉しそうな…そんな色んな感情が混ざった表情をしており、私はこの優しい雰囲気に浸りながら顔に感情が出ない真顔のまま、お二人の様子を眺めていた。
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