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王子の婚約者だったクロエ、第二の物語は冒険者です  作者: もち
第1章

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第7話 ゼファーの想い


 俺、ゼファーはギルドに寄るついでに久しぶりのセルズを探索をしていた時……黒髪ポニーテールの貴族らしき少女が地図とにらめっこしてるをの見つけ、ぶつぶつと喋ってるのが聞こえてしまい思わず吹き出して笑ってしまう。



「あー、おもしろ……」

「お嬢さんさ、ジャスパーギルドを探してるなら俺が案内するぜ?」



 明らかに迷子の彼女に笑顔で問いかけると猫のようにビクリと肩を揺らし警戒態勢をとった少女は見たこともないくらい綺麗な濃い金の瞳を光らせていた。



(……綺麗だな)

(てか、この子は貴族っぽいのになんでギルドに行くんだ?)

(ん?待てよ……俺、ナンパしてるみたいになってない!?)



 そんな疑問が頭に湧くが今はこの警戒を取り払ってもらわなきゃ話にならないと思い慌てて少女に言う。



「違うぞ!?俺怪しいやつでも変な奴でもないからな!?」

「確かにあんたの行動がおかしくて笑いはしたが……」

「どう見ても迷子なうえ、ギルドを探してたみたいだから案内しようとしたんだよ!?」

「だから、そんなに警戒しないでくれよ……!?」



慌てて言う俺に少女は納得したのか笑顔で告げる。



「そうでしたか、それは嬉しいですわ」

「ぜひとも案内して欲しいのでお名前をうかがってもよろしくて?」



 なぜか笑顔なのにどこか圧を感じたが俺は気にせず名前を答える。



「俺の名前はゼファー」

「ゼファーって呼び捨てで読んでくれて構わないぜ?」

「ジャスパーギルドで冒険者しているからよろしくな!」



 今度は優しく微笑んで言うと少女は安心したのか警戒態勢を取り払い、少女も自己紹介をしてくれた。



「私の名前はクロエ、冒険者になりたくてこの国にいらしましたの」

「仲良くしてくださると嬉しいですわ」



 俺の瞳をじっと見ながら笑顔で言ったクロエの姿に心臓が高鳴るが、気にせず笑顔になりギルドまで案内する。



(……口調が明らかにお嬢様だが、なぜ冒険者になりたいのかわかんねぇな)

(いずれこの子の正体を知れる時を待つしかないのか)

(ま、焦らなくていいか)





★★★★★★





 それから俺はクロエにギルドまでの道中、冒険者ギルドの説明をしていたらふと、妹のことが脳裏によぎった。



(……俺はちゃんと生きてるから安心しろよ)



 不意にそんなことを空を見上げながら想うがこの願いはもう届かない。隣にいるクロエは不思議そうな顔をしていたが、すぐに笑顔になり一緒にギルドに入るとクロエはさっきよりも瞳を輝かせ棒立ちになっていた。

 俺はその間幼馴染のリヒトとシオンの元に行き、クロエのことをわかる範囲で話をする。



「あの少女がクロエと言うのか!」

「確かに、貴族っぽいですね」

「なぜ冒険者になるんですかね……」



 シオンたちとぼそぼそと話してるなか、俺たちはクロエにあまり深追いはしないでおこうという結論になった時……。

 さっきまでクロエがいた所に人だかりが出来ていて、俺たち三人は目を合わせすぐに向かうとそこにはクロエが「無詠唱」で男を拘束していた。


 その後、話を聞く限りあの男はクロエのネックレスを奪おうとしたらしく、それを魔法と法律を突きつけたクロエが俺には誰よりもかっこよく見えてしまったのに……俺にはなぜかクロエが、どこか苦しそうな瞳をしながら男に問いただす様子に胸が締め付けられるのを感じた。



(……か弱い貴族令嬢だけじゃない気がする、でもまだ彼女のことがわからない)



 その騒動からシオンがクロエを別室に呼び出したあと、シオンに俺からクロエとパーティーを組みたいと理由をつけて話すと、シオンは納得しクロエがいる部屋にリヒトも連れ向かった。





★★★★★★





 そして話が終わり、ギルド案内も済んだ頃クロエが俺の目を見て瞳を揺らしながら笑顔で俺に言う。



「ゼファーと会えてよかったですわ」



 その時の表情は笑顔だけど、どこか不思議な雰囲気をまとってて、俺は手のひらを握りしめクロエに伝える。



「俺もだぜ!」

「……でもまぁ、無理だけはすんなよ?」



 俺は思わず手を伸ばし、クロエの頭を軽くなでるとクロエの瞳が少し潤んだの感じたが、俺は気にせずクロエに笑ったそんな時、リヒトに呼ばれ受付へと俺たちは向かった。



(俺はクロエを知りたい)

(過去に何があってどうしてそこまで強いのか、なぜ笑顔でいるのか)

(……これから焦らず少しずつ距離を縮められたらでいいからクロエのことが知りたい)



 そんなことを思いながら俺はクロエの横につきながらリヒトのパーティー説明を聞いた。



ここまでの読了お疲れ様でした!

読んでくださり本当にありがたいかぎりです。「こういうキャラ好き!」「この展開アツかった!」などなど……、どんな感想でも大歓迎ですのでもしよければ一言だけでも構いません。気軽に感想やコメントしていただけると作者兼読者としても飛び上がるほど嬉しいです!!


それと強制ではないのですがよかったらブックマークや下の評価、いいねなど押していただくと助かります!無理にとは言わないのでご安心を……閲覧してくださることに意味がありますので気ままに見てくださると嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いいたします。


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