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第7話 ゼファーの想い


俺、ゼファーは久しぶりの王都帰りにギルドに寄るついででセルズの街探索をしていた。そんな時、一人の黒髪ポニーテールの少女が地図とにらめっこしてるをの見つけ、迷子なのかと思い近づいてみたがどうも目印をつけてたのが俺の所属しているギルドだった。



「もしかしてお嬢さん、ジャスパーギルドを探してるのかい?」



俺は笑顔で問いかけると猫のようにビクリと肩を揺らし警戒態勢をとった少女の瞳は濃い金色で服装もどこか貴族らしさがあった。……この子はなぜ貴族なのにギルドに行くのか、そんな疑問が頭に湧くが今はこの警戒態勢を取り払ってもらわなきゃ話にならない。




「違うぞ!?俺怪しいやつでも変な奴でもないから!ギルドを探してたみたいだから声掛けて案内しようとしただけだからさ?そんなに警戒しないでくれよ笑」



慌てて言う俺に少女は納得したのか笑顔で告げる。



「そうでしたのか、それは嬉しいですわ。ぜひとも案内して欲しいのでお名前をうかがってもよろしくて?」



なぜか笑顔なのに"言わせる"という圧を感じたが素直に俺は答える。



「俺の名前はゼファー。ゼファーって呼び捨てで読んでくれて構わないぜ!ジャスパーギルドで冒険者しているからよろしくな!」



今度は優しく微笑んで言うと少女は安心したのか警戒態勢を取り払い、少女も自己紹介をしてくれた。



「私の名前はクロエ。冒険者になりたくてこの国にいらしましたの、仲良くしてくださると嬉しいですわ」



俺の瞳をじっ─と見ながら告げたクロエに心臓が高鳴るが、気にせず笑顔になり街を案内した。……口調が明らかにお嬢様だが、なぜ"冒険者"になりたいのか不明だ。いずれこの子の正体を知れる時を待つしかないと思う。





★★★★★★





クロエに冒険者ギルドの説明をしていたらふと、妹のことが脳裏によぎった。



……俺はちゃんと生きてるから安心しろよ。



空を見上げながら想うがこの思いは届かない、隣にいるクロエは不思議そうな顔をしていたがすぐに笑顔になり一緒にギルド内に入るとクロエはさっきよりも瞳を輝かせ棒立ちしていた。



俺はその間幼馴染のリヒトとシオンの元に行き、クロエのことをわかる範囲で話した。



「あの少女がクロエと言うのか!」

「確かに、貴族っぽいのになぜ冒険者になるんですかね……」


シオンとリヒトがぼそっ─とつぶやくが、あまり深追いはしないでおこうと言う結論になった時。さっきまでクロエがいた所に人だかりが出来ていて、俺たち三人は目を合わせすぐに向かうとそこには──



クロエが"無詠唱"で男を拘束していた。

その後の話を聞く限りあの男はクロエのネックレスを奪おうとしたらしく、それを魔法と法律を突きつけるクロエが俺には誰よりもかっこよく見えたが、どこか儚げでもあった。……か弱い貴族令嬢じゃない、何かしらの要因で強くならなきゃいけなかった一人の少女なのかもしれない。そう思った時には胸がギュッ─と締め付けられるみたいでクロエを守りたいと思った。



その後シオンがクロエを別室に呼び出したあと、シオンに俺からクロエとパーティーを組みたいと訳をつけて話すと、シオンは納得しクロエがいる部屋にリヒトも連れ向かった。





★★★★★★





そして話が終わり、ギルド案内も済んだ頃クロエが俺の目を見て笑顔で告げた。



「ゼファーと出会えてよかったですわ。」



その時の表情は笑顔だけど、どこか淋しそうな雰囲気を纏っていて、俺は拳をグッ─と握りしめクロエに伝える。



「俺もだぜ!…まぁ無理だけはすんなよ?」



クロエの頭を軽くなでると目を見開き、瞳が少し潤んだの感じたがすぐにクロエは笑顔になり頷き了承をした。



そんな時──リヒトから呼ばれ受付へと俺たちは向かった。……俺はクロエを知りたい、過去に何があってどうしてそこまで強いのか。なぜ笑顔でいるのか、……これから上手く距離を詰めて、いずれ話を聞けるような存在になろうと俺は心に誓った。






ここまでの読了お疲れ様でした!

読んでくださり本当にありがたいかぎりです。「こういうキャラ好き!」「この展開アツかった!」などなど……、どんな感想でも大歓迎ですのでもしよければ一言だけでも構いません。気軽に感想やコメントしていただけると作者兼読者としても飛び上がるほど嬉しいです!!


それと強制ではないのですがよかったらブックマークや下の評価、いいねなど押していただくと助かります!無理にとは言わないのでご安心を……閲覧してくださることに意味がありますので気ままに見てくださると嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いいたします。


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