VS追手 Ⅱ
その女は呆然と立ち尽くした。
眼前には白く光り輝く流星
どうやら屋根の上にいた女の能力らしい
その数実に数千個
これは数によるはったりでもない
一つ一つの威力も高い
数発直撃したら死ぬと悟るのであった
「マ、マテ!話し合おう話し合おう!」
プライドを捨て、完全に戦意喪失する
しかし、もう手遅れだった
彼女に直撃する無数の流星
彼女は意識を失う直前まで
(この女に手出しをしてはいけなかった)
と遅すぎる後悔をし続けるのであった
屋根から飛び降り、相手が死んだのを確認する。小橋はすぐにすべての弾幕に地面に当たる直前に平行移動するように命令を変える
そしてそのまま自分を無視してリートたちを奪還しようとする人間の追尾に変更する。
「全弾追尾 3方向 鳥籠型」
勢いを殺さずそのまま第二回戦を開始した
その者たちはすぐに異変に気付く
とんでもないエネルギーが自身の方に向かってきていると
「全員、避けろ!」
その声と同時に弾幕が目の前の木にぶつかり爆発する。それに続いていくつもの弾幕が自分たちを狙って飛んでくる
「なんだこれ…」
避けても避けてもどんどん狙ってくる弾幕
後ろで突然聞こえる叫び声
後ろを見れば自分が避けた弾幕が流れ弾となってしまったようである
「おい!いったん結界でしのぐ!いいな!」
そうして彼ら3人は結界を展開するのであった
結界に向けてどんどん飛んでくる弾幕
異変に気付いたのはそこから数秒もたたない頃であった
(おかしい!)
なんで攻撃が途切れないんだと
自分たちの魔力はトップクラスである。おそらく相手もそうだろう
そうなるとどれだけ無駄なく有効活用するかが重要となる
自分たちは極力魔力の消費を抑えていた
しかし、相手の攻撃は言ってしまえばごり押しであり無駄が多い
そうなると必然的に貯蓄魔力が切れるのは相手が先のはずなのに!
「なぜ攻撃が止まない!いや、むしろ…」
なぜ攻撃が激しくなる…
「あーあ立ち止まっちゃったか…」
小橋は相手が結界を張ったのを見てそうつぶやく
「立ち止まる」それは対小橋において絶対にやってはならない行動であった
人間は魔素を魔力に変えないと魔法は使えない
しかし、魔素を魔力に変えるのには時間がかかる
ゆえに人間は大体、自分の体に貯められる分の魔法しか使えない
自分に貯められる分の魔力のことも貯蓄魔力と呼ぶ
なので魔法使いは戦い続けるといずれ魔力が切れる
しかし、この法則は彼女には一切関係がないのであった
彼女がやっているのは自分の周りにある魔素を魔力に変えて操っているのである。魔素を魔力に変換することに魔力は不必要である。
つまり、彼女は
周りに魔素がある限り、半永久的に魔法を使い続けることができる
そしてその力をふんだんに使うために生まれたのが彼女の弾幕であった
彼女相手に消耗戦は不可能である
そして彼女を前に立ち止まることは
全ての攻撃を受けることを意味する
そんなことができる人間なんてこの世にはいない
つまり3人の寿命は
魔力が切れるまでとなったのであった…




