不穏な噂?
前回のダイジェスト フウロ編も開始 以上
俺たちは朝早くにコールミーを後にしてベラへと向かった。ベラまでは1週間程度、間には2、3個の村と避けれる関所が1つがあるだけで別段過酷な旅にはならないだろうとのことだった。今更だけど避けれる関所って関所の意味ないじゃん。そのおかげで俺たちもより一層行方をくらませることが可能なのだが、盗賊がはびこる原因でもあるからメリットデメリットはお相子ぐらい。
そんなこんなで初日の移動が終わらせ、野宿の準備をしようとしていた時、偶然にも同じく野宿を決め込んだ馬車と出くわした。そして、同じ場所で野宿をすることになった。
「目撃情報が増えるのは厄介だが、ここで断るのはかえって不自然だ」
小橋いわく、こうして旅人どうしが偶然出会ったら基本的に同じ場所で固まって野宿をすることが暗黙の了解となっている。魔物に襲われるリスクや被害を減らすためだそう。たしかに協力したほうがいいか。
相手は夫婦とその子供一人でなんと国外に逃げ出そうとしていたらしい。そんなこと言ってもいいのか⁉と思ったが、最近じゃ珍しいことじゃないのと、旅人に話したところで兵にわざわざ報告するもの好きはおらんからだそう。
「それで、西にあるユーサに行こうと思っていたのですが…」
どうやら西の街道の通行が規制されていたようである。関所を超えようとしたのだが、どうやら関所を超えてしばらくのところにある平原に『やばいやつ』が滞在しているそうである。
「どれだけ早くとも2週間は通行止めだと言われたので仕方なくコールミーに戻り日銭を稼ぎながら通行可能になるまで待つことにしたそうだ。
「あなた方も、西のほうに進むのであれば引き返すほうがいいと思いますよ」
といった。
その夜
全員寝たのを確認してから、いまだに起きている3人に
「どうします?。関所は避けるとはいえ、平原は避けられるのか?」(シリウス)
「無理だな。関所の先はずーっと平原。両端には川が流れとるから迂回もできん。…というか迂回するぐらいならコールミーに戻って東に行けばよい」
「それじゃあ、東に行くか。…平原を突っ切るか」(メディカ)
「東でよくないですか?コールミーまで1日あれば戻れますし」
「めんどくさい。普通に平原を突っ切っても大丈夫ですよね?」
「妾がいるからな、大丈夫だ。国中が騒ぐほどのことではなさそうだからな」
国中が騒ぐほどってどんなレベルの話だよと内心思いつつ
「そんなに急ぐ必要ありますか?のんびり行きましょうよ」
俺的にはそういう危険なことになるべくかかわりたくないのだが…
「いや、『あれ』を逃すのはもったいない。ベラに行こう」
「私も賛成。『やばいやつ』も『あれ』も気になる」
俺の意図をくみ取ってくださいよ…。でもすでに二人が賛成派になった今、絶対に嫌とも言い出しにくい…
「俺はどっちでもいい。個人的には興味があるが…」
三人とも突っ込むのですね。別に無事につくのならいいんですけど…
「まあ、無事につくならどっちでもいいですよ。無事ならね」
「わかった。なら突っ込もう!もちろん避けれそうなことならなるべく避けるよ」
もちろん噂で終わるはずもなく…?




