俺には無理だ
長い…
前回のダイジェスト シリウス強し
突然、俺は目が覚めた。眠りにつくことは意外とおぉぉ…。
あぶねーまた、昨日と同じことになりかけたぜ。
目の前に人が倒れていたが、そうだこいつらは盗賊だ。と思い出したのである。
周りのみんなは誰も起こしてなえええええ!
…結局起こしてしまいました
いやだってさ後ろ振り返ったら4メートル近いゴーレムがいたんだもん。いや、それは無理だって…。ちなみにゴーレムはシリウスによってほんの数秒で殺された。
「情けないな~…」(メディカ)
「たかがゴーレムで起こすんじゃないよ」(シリウス)
分かってるよ。俺だってもうゴーレム程度なら大丈夫だって分かってるよ!でもさ、あの大きさは怖いって。想像してみろよ、後ろに振り返ったらいきなり4メートル近い人間がたってたら誰だって怖いだろうが
「あなた方も初めはこんな感じだったんでしょ!」
すると、3人は少し顔を見合わせた後で
「「「いや、そんなことない」」」
と口をそろえていった。嘘だろ…俺だけなのか…。いや、こいつらに聞いた俺が間違ってるのか?いずれにしろ、がっくりしている俺に
「グラ、グルァ!」
と言いながら体を摺り寄せてきた。クルトポカルのふかふかであったかい毛が俺の心を落ち着かせる…。あー君だけが唯一の味方か…ありがとよ
「まあ、そんなに落ち込むな。ぶっちゃけ、お主の反応を楽しんどるからな。こういうくだらないことも旅の醍醐味さ」
そんな風に言うけどさ、そもそもこういうのって病人にとって良くないんじゃないのか?ショックで症状悪化でもしたらシャレにならんぞ。
「……(だんまりを決め込む)」(メディカと小橋)
「…楽しむのもいいけどよ、ほどほどにな。目的を見失うなよ」
「そういや、こいつらどうする?」
すっかり忘れかけていたが、盗賊が倒れたままである
「…まあ、放置するしかないなあ。本当は身柄を引き渡すべきなんだろうけど、今じゃ、おそらく俺たちも犯罪者になってるかもしれんからな。下手すりゃ一緒にお縄だからな」
「一応、毒は1日ぐらいで効果が消えるから、あと半日後には動けるようになる。が、それまでは、何が起きてもこいつらだけじゃどうすることもできん」
「それじゃあ、もしその間に魔物に襲われたら…」
「そうだな、魔物の餌になるかもな。…食うかは知らんが」
「そうか。…。…なあ、メディカ。こいつらの毒を治してやることはできないのか」
「できるけど、あんた正気?」
「いくらなんでも、さすがに魔物の餌とかになるのはかわいそうだ。たとえ盗賊であったとしても。俺には無理です」
「切り捨てる勇気も時には必要だぞ」(シリウス)
「じゃあ、医者は怪我人を区別するのですか。治療を受ける権利はこの人たちにもある」
「医者は患者を区別するか?それはしません。患者には全力で向き合います。でも、この方々は患者ではない。患者かどうかは医者も区別しますよ」
「もとから、医者は自分が対応できる相手のみ患者として向き合っています。扱うのは命ですからね。実力不相応なことをすることのほうが問題です。ですので今更、『医者に区別するな』なんて言わないでください」
「もちろん、私にかかればこの程度の治療なんてたやすいですよ。でも、そんなことをしたらこの国の法では裁かれるのは私です。まあ、私ももう犯罪者なのでいまさらそんな話をするのか?とも思いますが…『同感』『グルァ?』」
「…できるのであれば、俺のためにやってください。俺の心のケアだと思って」
メディカはしばらく無言で黙っていたが、
「…(ため息交じりに)わかったよ。ただし!(と俺を指さす)」
………………………?。
次回からコールミー編です




