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ハングアップお姉さん openthedoornewwnrld  作者: やましたゆずる
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第27章 つくばサーキットをかっ飛ばす。

明くる日、飛鳥は、6時に起床した。パンとコーヒーで食事をしているとスマホが鳴った。茉央からだった。「今日、私もつくばサーキット連れて行って」というものだった。茉央は30分しないうちに飛鳥の家に来た。昨晩、キムウギョンの遺骨を梱包していた為、コンビニで発送するだけだった。ヤマト運輸のサービスをしらべ60センチ2キロにまとめた。茉央を助手席に乗せて、荷物を後部座席に置いて、近くのセブンイレブンで荷物を発送して1区間だが圏央道に乗って板東インターチェンジまで車のレスポンスを確認する為利用した。茉央が確かに速くなったと太鼓判を押した。「茉央先輩、サーキットでは規定により助手席走行できませんのでスタンドで見学になりますが。今度貸し切りにして走りましょうそれならオッケーなので?」飛鳥が断りを入れた。「オッケー!私、皆の走り見ておくから。」茉央は素直に了解した。つくばサーキットに着くと日曜日とあって駐車場はいっぱいだった。その中に車を停めて飛鳥は受付へと向かった。コースを走る車の爆音がここまで聴こえてきた。飛鳥は受付を済ませトランスポンダーを借りた。係員に「今日は相当の台数の車が走っているから気をつけてドライビングしてください。」と告げられた。車検場へ向かった。いつもの係員が居た。飛鳥の顔を見ると「また、走りに来たのか?トランスポンダー付けとくな。」係長が笑顔で言ってくれた。「はい。お願いします。」飛鳥は係長の顔を見てニコリ笑った。飛鳥は後部座席からヘルメットを取るとかぶった。全身真っ赤だった。係員はマフラーとタイヤを重点的に見て、飛鳥のスタイルを見てオッケーを出した。「お友達は一緒に乗れないからスタンドで見学してください。」と茉央を見て優しく言った。係員が茉央をスタンドまで連れて行ってくれた。飛鳥は車検場を出てコースの車の切れ目を確認して素早くコースに入った。前に車が3台走っていた。第1コーナーで減速をしコーナー出口でアクセルを踏み込むと凄いチカラでもっていかれs字コーナー入口では1台を抜き去った。快感だった。前の2台を追っかけて走るとスピードがのった。第1ヘアピンを抜ける時1台を追い抜いた。ダンロップコーナーで追いつき80Rコーナーでぶち抜き前はクリアになったと思っていたら第2ヘアピン手前に5台の車が見えた。飛鳥は獲物を狙う鷹の目になっていた。その中に青の34GTRを見つけたジュジュさんだと思いジュジュを目標に走った。第2ヘアピン中頃でS15シルビアの尻に着いた。前を見ると34GTR、80スープラ、FD3RX7だった。この4台でバトルをしていると飛鳥は気付いた。後ろから様子を伺った。みんな速い車だった。飛鳥のGRヤリスとは格が違う車達だった。が第2ヘアピン出口でS15シルビアをぶち抜きバックストレートでFD3RX7の尻についた。各車アクセル全開だから中々追いつけないがFD3RX7はぶち抜けた。その後80スープラの尻は見えたものの追い抜く事は出来なかった。先行するのはジュジュの34GTRだった。またその前に10台以上の車が見えた。最終コーナー入口で80スープラが34GTRをぶち抜きトップに立った。飛鳥はジュジュの34GTRの尻にピッタリくっついて走った。ホームストレートでは250キロは軽々と出ていた。34GTRには追いつけなかった。が34GTRの走りを目の前で見れて幸せを感じた。それより速い80スープラの2JZエンジンってバケモンだと感じた。この時飛鳥は80スープラが欲しくなった。後日鬼ケ窪モータース社長に相談に行く。第1コーナー入口までに6台ごぼう抜きした80スープラと34GTRと飛鳥だった。抜かした6台は普通の車に毛が生えたくらいの車だった。s2000、ロードスター、2JZマーク2、32フェアレディZ、32GTR、Vテックシビックだった。第1コーナー出口からs字コーナーで残る車を80スープラと34GTRと飛鳥でごぼう抜きした。第1ヘアピン入口でジュジュに飛鳥はパッシングをすると、ジュジュが窓を開けて先に行けと出で合図をくれた。飛鳥だとわかっていてくれた。赤のGRヤリスなんて中々見ない品物だった、追抜く際、飛鳥はジュジュに手で合図を送った。ジュジュがクラクションを鳴らした。第2ヘアピンでジュジュが80スープラの尻につけると80スープラを置いてきぼりにした。ジュジュの34GTRにはビックタービンが2つついていた。その周回でジュジュと80スープラがピットレーンにはいって行くのが見えたので飛鳥もピットレーンに入った。ピットに行くとジュジュと80スープラの男性が立ち話して居た。飛鳥は、スタンドに茉央を迎えに行くと茉央は、飛鳥を見てビックリした。「飛鳥!凄いわね。恐れ入ったわ。休憩なの?」茉央は飛鳥の顔を見た。「お待たせいたしました。見てくれていたんですね。でも、マシンの差が出ちゃいました。」飛鳥は照れ笑いを浮かべ茉央の顔を見た。「皆、ピットにいるから茉央先輩も一緒にどうですか?」飛鳥は茉央を皆に紹介しようとした。ピットに行く前、飛鳥と茉央は自販機でミネラルウォーターを4本買った。ピットに行くとジュジュが飛鳥に近づいて来て「飛鳥さんですよね。ご無沙汰しております。手子生樹潤です。だいぶ車に慣れましたね。速かったですよ。車何かいじりましたか?」ジュジュが飛鳥の顔を見てニコリ笑った。「はい。昨日、ビックタービンに替えました。流石だな?走りだけでわかってしまうんですね。」飛鳥は驚いた表情でジュジュの顔を見た。「たまたまよ。速いなぁと思ったからですよ。こちらが80スープラの平真君、鬼ケ窪モータースの仲間だよ。よろしくね。こちらは、中西飛鳥さん。天宝喜さんのGRヤリスRZを買った人。」ジュジュが二人を紹介した。「ジュジュさん。こっちが私の友達の池田茉央さんです。私ともどもよろしくお願いします。」飛鳥は茉央をジュジュに紹介した。「中西飛鳥さん。平真です。80スープラに乗って居ます。よろしくお願いします。」平真は飛鳥に挨拶をした。「平真さんですか?私は中西飛鳥です。よろしくお願いします。80スープラ速かったですね!追いつけなかったッス!私も欲しくなりました。」飛鳥はニヤリ微笑んだ。「これ買うなら辞めた方が良いですよ。35GTRの方が良いですよ。」平は飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「これ、飲んで下さい。」飛鳥は平とジュジュにミネラルウォーターを渡した。「有り難う。」二人は飛鳥に頭を下げた。「飛鳥さん。そうやって速い車速い車と乗り換えるの辞めた方が良いよ。キリがないし、愛車に失礼だか今の車大事にしてあげてね。」ジュジュが飛鳥の目を見た。「タイムアタックは午後からにしよう。昼飯にしましょう。」ジュジュが言った。四人は、サーキット内にあるレストランに向かった。レストランは日曜日なので混んでいた。だいたいはレーシングスーツ姿だった。茉央は結構女性のドライバーが多い事に気づいた。「ジュジュさん。女性のドライバーが多いんですね。私、ビックリしています。」茉央はジュジュに聞いた。「女性もストレス発散で走りに来てる子多いよ。彼氏がいたって彼氏はスタンドで見ているだけだど。買い物行くとすぐに何万円とお金使うでしょう?ここならコースの使用料だけで済むから後ガス代ね。お手頃なんだよ。みんな中古車買っていじって乗っているんだよ。私もその一人だよ。」ジュジュが三人の顔を見た。「飛鳥さん。さっき速い車に興味があるって言ってたねよ。食事終わったら私の34GTRでコース1周して良いよ。その代わりあなたのGRヤリスRZ乗らせて?あなたは、ベストリザルト何秒?」ジュジュが提案を持ちかけた。「私ですか?1分19秒234です。」飛鳥はジュジュの顔を見た。「私なら10秒は切る自信あるよ。飛鳥さんは、私の34GTRで10秒2切れたら御の字だね。まず運転出来るかだな?」ジュジュが飛鳥の顔を見てニヤニヤした。そこに料理が運ばれて来た。皆で「頂きます。」合掌し箸を持って食べ始めた。豚ロースのしょうが焼きだった。副菜に温野菜がゴロゴロしていた。「今日はどれくらい走る気?」ジュジュが飛鳥の顔を見た。「ベストリザルトが出るまで走ります。10秒台が出ればと。」飛鳥は笑顔でジュジュを見た。「頑張れ!私も付き合ってあげるから一緒に走ろう。とことん。」ジュジュは飛鳥の顔を見てニヤリと笑った。「ご馳走様でした。」四人は食べ終えた。四人はレストランを出てビットに戻った。「飛鳥さん。無理しないでドライビングしてね。でもぶつけても構わない気持ちで運転しなさい。その気持ちが大切だから。」ジュジュが飛鳥に言った。飛鳥は頷いた。ヘルメットをかぶり飛鳥はジュジュの34GTRに乗り込んだ。ジュジュは飛鳥のGRヤリスRZに乗り込んだ。まずはジュジュが先にビットを出た。続いて飛鳥が34GTRでビットを出た。最初は飛鳥がGRヤリスRZを追っかける形になった。飛鳥はビットを出る時の34GTRのアクセルの感覚に戸惑いを見せた。どれくらい踏んでいいのか分からなかった。反応がすこぶる速い。まず、パワーが違う。ブレーキの効きもハンパない。第1コーナーまで手探りで運転した。その瞬間GRヤリスRZの尻がだんだん遠く離れて行くのが見えた。飛鳥は第1ヘアピンまで手探りで走った。自分でも何も覚えて無かった。ジュジュの運転するGRヤリスRZの尻を見たのは80Rコーナー出口であった。GRヤリスRZは第2ヘアピンの入口手前だった。飛鳥は第2ヘアピンの出口で尻につければバックストレートで抜けると思っていたが第2ヘアピン出口では追いつけなかった。ドライビングテクニックの差がはっきり出ていた。バックストレートでのGRヤリスRZの速さもハンパ無かった。バックストレートでの34GTRの加速の良さに感動しながら飛鳥は運転していた。最終コーナー入口でも追いつけなかった。最終コーナー出口で捕まえかけたがホームストレートでの加速はGRヤリスRZもあった。ホームストレート終わりで尻に追いつけたが第1コーナーのジュジュドライビングテクニックはハンパ無かった。ノンブレーキだった。第1コーナー出口でジュジュは運転に失敗したのか少しだけスローダウンした。その隙にGRヤリスRZを左から料理し追い抜いた。そのままその周回はGRヤリスRZを前に出す事は無かった。次の周回も34GTRに追いつかれたのは第2ヘアピン入口で出口できれいに右からGRヤリスRZに追い抜かれた。飛鳥はそのままジュジュの走りを後ろから見る作戦に変えた。バックストレートのアクセルの踏み方や最終コーナー出口の入り方を良く観察するとほとんどノンブレーキだった。シフトダウンとアクセルだけで操っていた。最終コーナー出口で尻にピタリとくっついてホームストレートから第1コーナー入口、出口までじっくり観察した。その後もずっとGRヤリスRZのドライビングテクニックを見せてもらった。ジュジュのGRヤリスRZはその周回でビットレーンに入った。飛鳥もその後ろについてビットレーンに入った。飛鳥の勉強タイムは終わった。ビットに入るとジュジュさんが車から降りて来た。飛鳥も降りると「飛鳥さん。この車、イイね!キビキビ走ってくれる。4WDだから足回りもしっかりしているビックタービンも正常に動いている。排気音も重低音で最高だよ。何が良いかってすべて良し車体は軽いから言う事聞いてくれる。買い替えなくて良いこのまま乗りなさい。愛情たっぷり込めて。今度は新型のエアロパーツ付ければ走りは変わると思うよ。デカいウィングとかフロントバンパーとかね。」ジュジュは興奮していた。「ジュジュさん。私には34GTRは無理だわ?確かにチカラがあって速くハンドリングもいいけど。私向きじゃない。GRヤリスRZで良いかなぁ?」飛鳥はジュジュの顔を見てニヤリと笑った。「そうか?飛鳥さんも上手く運転出来てたぞ。感心した。2回目で良い腕してる。後はブレーキのタイミングかな?アクセルワークと?度胸はある。確かにある感心、感心。」ジュジュは飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「ジュジュさん。1回ミスりましたよね。第1コーナー出口で?後ほとんどブレーキは踏んでないですよね?」飛鳥はジュジュの顔を覗き込んだ。「アハハ!あれか?アクセル踏む足が吊ってなアクセルから足を離したんだよ。ちょっとしたアクシデントだよ。最近運動不足で足が吊るんだよ。ブレーキか?タイムを出すならブレーキは控えめに最小限に抑えないとタイムは伸びないぞ!もう染み付いた癖だよな?」ジュジュは飛鳥の顔を見てニヤリと笑った。二人の会話を聞いていた茉央が突然口を開いた「飛鳥、たのしそうだね。私もやりたくなったわ?レース。」茉央は飛鳥の顔を見てニヤリと笑った。「ジュジュさん。私にも出来るかしら?やるとしたらどんな車が良いでしょうか?」茉央はジュジュに聞いた。「車か!飛鳥さんと同じGRヤリスエアロパッケージが良いかなあ?304馬力、最大トルク400Nmあるし最高だよ。鬼ケ窪モータース社長に相談してみれば?新車も買えるから。」ジュジュは茉央の顔を見て優しく微笑んだ。「茉央先輩本気なの?ビックリしたゃった?まさかと思ったよ!」飛鳥は茉央の顔を見て驚いた表情を見せた。「うん。本気!あんたらの走り見ていたらやりたくなっちゃた。鉄は熱いうちに打てって言葉があるから、帰り鬼ケ窪モータースに寄ってくれない?車GRヤリスエアロパッケージ頼むから。」茉央は飛鳥の顔を見てニヤニヤした。「茉央先輩、マジでGRヤリスエアロパッケージにするの?GRカローラってのもある同じスペックだから検討の予知はあるわよ。社長に聞いてからでも遅くないか?わかった。寄ります。後もう2周ベストリザルト狙って走らせてくれない。」飛鳥が違う提案をして、ヘルメットをかぶり車に乗り込んでピットを出て行った。2周走り終えて帰って来た。「良し!」飛鳥は車を降りるとガッツポーズをした。手応え充分だった。受付でトランスポンダーを返してリザルトを受け取るとラストの周回がなんと1分10秒515だったがその2つ前のジュジュが走って出した記録が1分9秒フラットだった!飛鳥はうなだれた。帰りの運転を茉央に任せた。

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