23/29
黒木淳のお話26 弱そう
ハデスとリリスの会話
リリスはチラッと淳の顔を見る。もう一度見る。そして信じられないような表情を浮かべ…
リリス「この子をですか!?」
ハデス「ああ…何も問題はないだろう?」
静かにリリスは言った。
「…私は反対です」
リリスの困ったような表情が真剣なものになる。
「では地獄行きだな…仕方ないか」
リリスはピクッと肩を震わせ、ハデスを凝視した。
「えっ…?何故ですか…?」
ハデスはまた穏やかに笑った。
「こやつは不貞という最も重い罪を犯した、それを神候補にすることで赦そうかと思ったのだが…まあいいお前がそう言うのなら仕方ない」
リリスは淳を見て悲しそうな表情を浮かべた
「…」
少しの沈黙が流れる、リリスはしばし躊躇したが言った
「…私も賛成です」
それを聞いたハデスはキラキラと満面の笑みで笑った。
「よしっ、淳を贔屓にしていたお前が納得してくれたか。こやつは凄まじいポテンシャルを持っているからな、いい神術師になるぞ」
恐ろしく無邪気な声だった。リリスは怖くて仕方がなかった。それと淳がこんなことをしでかしたと思うと悲しかった。




