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黒木淳のお話20 悲しみと苦しみと恐怖
あなたは誰ですか?
一瞬呼吸が出来なくなり理沙はむせた。叫ぶことはやめたものの、泣き始めた。
淳?「静かにしてね」
理沙「うう…ひぐっ、ふぐっ」
心の中で悲しみと苦しみと恐怖が渦巻いていた。
「まあ喚かないならそれでも良いや」
そう呟くと奥に置いてある段ボール箱の方に歩いていった。
「これと、これと、これと…これ。よしっ」
大きさの異なる包帯が巻かれたものを4つ取り出した。
「今から陣を作成しまーす。まず北の方角にはこれ」
1つ取り出し、それの包帯を優しく剥がしはじめた。
「さてこれはなんでしょうか?」
理沙は虚ろな目でそれを見上げた。固まった鼻血と涙が混ざってひどい顔である。
「…」
「正解はうさぎでしたー」
淳?はパチッパチッと何度も指を鳴らした
「…?」
「分からん?僕らの学校で飼ってたうさぎだよ」
「あっ…なっ!?」
「そうぜーんぶ僕が犯人」
「バラバラにしてあったのも…?」
「うん、僕だね」
「じゃあ吐いたのも演技だったってこと…!?」
キョトンとした顔になった。
「僕が吐いたわけじゃないよ」
そういって淳?は歪な模様の目を見開いた。
理沙も異世界に転生します。




