黒木淳のお話17 不安と罪悪感
浮気中に理沙が来てしまって焦る黒木淳。
淳「これはまずい…!」
とっさに考える。
「真子。服持って鍵付きの物置部屋に行くから来て!」
真子「え!?分、分かった。」
驚愕の表情になっていた。真子の荷物を持ってきた後に廊下の奥にある物置部屋に連れていった。
淳「これ荷物と、この部屋だよ!」
「ここに隠れればいいの?」
少し嫌そうな声で真子は言った。
「ごめんだけど…。週1で掃除してあるから汚くはない」
真子「理沙にバレたら色々まずいもんね。ありがとう」
少し悲しそうな顔で真子は物置に入った。ガチャリ。物置部屋の鍵をかけた。
「後はシャツを着て、真子の靴を隠してと…!」
ピンポーン。またチャイムが鳴る。見ると理沙は寒そうにしていた。
「はーい」
流石に答えて玄関を開けた。
淳「ごめん。ちょっと寝てて遅れた。」
我ながら息が荒い。
理沙「大丈夫だよ。こっちこそ急に来ちゃったし。」
淳「いやー申し訳ない。」
理沙「大丈夫だって。ところでこれ。ちょっと早めの誕生日プレゼント。」
淳「おお…ありがとう。」
渡された紙袋の中には丁寧にラッピングされた箱が入っていた。
理沙「どういたしましてー。あっ家入ってもいい?寒すぎる。」
淳「もちろん…。」
感じていたのはプレゼントを貰ったことによる嬉しさでも、理沙への愛情でもなく、バレたらどうしようという不安に思う気持ちばかりだった。
女は海。




