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クローバー・デイズ  作者: 原ボディ男
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人類のための殺人

 「あの黒いフードの女、忘れるなよ。あと暇な奴を一人や二人呼んで来い」


 「ええっ!でもアニキ、あんなガキ俺ら二人で十分だよ」


 物騒な話をする二人は能力者の殲滅を目的とする組織「プラチナスター」の二人、ノルドとチルド


 「ああ?テメエいつから戦力に加わったんだ?『アニキ一人で十分でっせ』に直せ!まだ一人も殺ったことがねえくせによお!」


 「ご、ごめんよアニキ」


 「仲間を呼べと言ったのはあいつを孤立させるためだ、俺たちは殺しの現場を見られてはいけない、その手伝いをしてもらうんだ。俺たちのモットーを忘れるな!」


 「わ、わかった・・・」


 「で?殺るのか?殺らないのか?」


 「や、殺るよ、おれ、今度こそ殺ってみせるよ!」


 「お前はできるやつだって俺は信じてるからな、ヘマするなよ・・・・・俺にはお前しかいないんだ・・・」


 「すべては人類のために」

 「人類の未来のために」

 「「プラチナスター」」


 この二人は人殺しは重い罪だと分かっている。しかし超能力者を殺すことに罪悪感は一切ない。なぜなら超能力者は人類に必ず牙をむき、殲滅しようとしていると信じている。実際、自分の能力で人殺しをする人間はいる、しかしアマバたちのように黄金の精神を持った超能力者もいる。悪い超能力者を倒すため生まれた二つのグループ、それがこの町の敵対関係をややこしくしている。


 そして殺しの準備が始まった


 

 二人が自分たちを狙っていると知らずに、クロハとアンナは何をしていたかというと、イチャイチャしてた・・・



 そう、不良に電撃を浴びせたあと、結構遠くまで逃げたのだが、今は夏、二人とものどが渇いて炭酸の飲み物とアイスをコンビニで買って涼しい所に行こうとまたショッピングモールに行ってた。


 しばらくショッピングモールで遊んだ後、門限が近づいてきてもう家に帰ろうと歩いていたとき。


 バチィィィ!!


 とアンナの電撃がいきなり出てきてギブミーメタファーのフードが一瞬ビクッと揺らぐことがあった。そのときクロハはしばらく能力者を警戒していたが、特に何ともなかったのでそのまま歩き出した


 人がいない。いや、この辺に人はそこまで通らないが、アンナの放電から誰ともすれ違っていない、と考えるとだ、誰かの能力か?と考えてしまう。さっき不良にアンナが使った電撃、やばいやつに見られていたとしたら。


 「アンナ、誰かが見えたら僕に教えて」


 「わ、分かった」


 アンナの電撃を見られていたとすれば狙われるのはアンナだ、僕が守らねば


 「アンナ、誰もいないからフードとるぞ」


 「さっきからどうしたの、何の準備してるの?」


 「敵が近づいている気がする、勘違いかもしれないけど僕は今から戦闘モードになる」


 僕はギブミーメタファーを装備する、ギブミーメタファーの形は背中に四つの刃物の羽を付けた形、この形は見た目と性能のバランスがちょうどいい、そのうち二つはアンナの身を守るためにアンナにつけておく


 この判断は正しかった、殺意はもう近くにいた


 「俺はここで見ている、目標までは18メートルぴったしだ、ここから行け」


 「行ってくるよ、『ディープ・ダイブ・マーメイド』」


 能力を発動すると地面の中に潜っていった


 (あと3メートル、2メートル、1.ここだッ!!!)


 出てくると目の前に人がいたので、反射的に持っていた刀で肩から斜めにぶった切った、手ごたえあり。


 「やったあ、やったよアニキ」


 「お前なにやってるんだあああああああああああ!!!!!!」


 切られたのはクロハだった、しかしクロハは即座に能力で自分を変形させて傷をきれいに塞ぐ、しかし痛いのは変わらず、とてもとても痛いので、本気でブチ切れた


 「テメエ、僕を殺そうとしたな、つーか殺したな魚野郎!さっきから人がいなかったのはテメエか、お望み通りお寿司にしてやるよ!!!」


 その男には魚の尾びれのようなしっぽが付いてた


 一方魚男目線では、男が怒っているから女は殺したと思ったが、二人とも生きてる


 「ええ?なんでえ?なんで死んでないのお?」


 「うっせえしね!」


 ボコォ!ボコォ!と殴ってやったが地面に潜られてしまった


 「アニキィィィ!!!」


 「説教は後だ、俺もやる、お前はその魚で援護しろ」


 アニキは二丁の拳銃を取り出す


 「アンナ、俺のそばから離れるなよ」


 と言って手を引こうとするが電流が流れてくることを完全に忘れていた


 そんなこんなしていると奥からもう一人の男がやってくる


 「なんだ、もう一匹隠れていやがったか、いいぜ、ボコボコに・・・」


 相手がいきなり拳銃をアンナに向けてくるので、反射で守る。六発も打たれたがまあ僕の能力なら痛いだけで無傷だ


 ボンボンボンボンボン


 「ガフアッッッ!!!ゲホッ、ゲホッ」

 

 弾が爆発した、全身に波紋するあまりの痛みと熱で身動きが取れなくなる


 「クロハ!!!」


 拳銃も痛いがこの弾は別格、肉が破裂しそうだ


 「拳銃が効かない能力者用の爆裂弾だ」


 またアンナに拳銃を向けるが全身全霊で身代わりになる


 「ぐああああああああ・・・があっ・・ああああああああああああ!!!!」


 「ほう、ガールフレンドのためにそこまで出来るとはいい根性だな、だが無意味だ、もう一発残っているぞ」

 

 アンナに拳銃をまた向ける


 (クソォ!動かねえ、動け、動け体!!!)


 「『ギブミーメタファー』!」


 しかし一撃の蹴りでダウンさせられてしまう、本体に余裕がないからイメージが固まらなかったのだ


 「アンナあああああああああ!!!避けろおおおおおおおお!!!」


 僕の言葉に反応したアンナの手のひらから何かが飛び出してきた


 ぽわ、ぽわと拳銃のある方へ向かっていく弾は相手の拳銃にぶつかって


 バッチィィィィ!


 と放電した


 「電撃弾かっ!」


 と言って倒れた


 (これでいい、これでいいんだ)


 (ノルド!)


 もう一人のノルドは完全に忘れられていた、なぜなら弱かったからだ、初っ端に奇襲に失敗し、ボコボコにされ、情けない姿をさらした。がゆえに今、アンナの背景をとっても気付かれない。


 (弱いことを利用して勝利をつかむ!!!)


 しかし、アンナの背中は準備万端だった、クロハがさっき付けた二本の翼である。


 「お前は絶対に背後を取ってくると思った、真正面から勝負しようとしなかったお前の負けだ」


 この時クロハはひどい痛みとストレスによって加減を間違え


 右耳と右腕と左わき腹を削ってしまう


 (死なないだろう・・・多分)


 「ノルド・・・すまない、俺のせいで・・・そうだ、お前はいつも俺の後ろについてきてくれたな・・・待ってろノルド、絶対助けてやる!!!」


つづく


 


 


 



 


 


 

 



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