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クローバー・デイズ  作者: 原ボディ男
3/10

アンナの電撃

 三人組との戦闘後、元気だったアマバが貧血の僕をアジトまで運んでくれた。アジトに治療能力のある仲間を連れてきてくれて僕はすぐに元気になった。治療してくれた女の子の名前はチサというらしい、覚えておこう


 朝


 「おはよう、何読んでるの?」


 アマバが起きてきた、僕は本棚の漫画を勝手に拝借していた


 「それ、あんま面白いやつじゃあないでしょ」


 「読んだことない漫画がこれしかなかったんだ」

 

 「ふーん、あれだけあってこれしか知らない漫画がないなんて漫画好きだったのね」

 

 そうだったのだろうか、だがオチの知っている漫画を見たくないと思ってるあたり僕はそんなに好きではないのかもしれない


 「そんなに真剣に読んで、それ面白い?」


 「いや、全くおもんない」




 「そうだ、クロハの能力なら一人で戦えるよね、私今日用事があるから一人で記憶探ししてきてね、はいこれ」


 30000円渡された


 「ん?なにこのお金」


 「今月のお小遣い+昨日のお礼、最近熱いから飲み物とかちゃんと買いなさいね」


 こうして僕は30000円をポケットに入れて外を歩き始めた


 といっても何かを思い出すこともなく


 「みつけたいな~♪ かなえたいな~♪」


 鼻歌を歌いながらテキトーに散歩していた


 それにしても暑いな!さっきもらった5000円でなんか涼もう。


 少し遠いがショッピングモールがあるらしい、そこに向かうことにした


 しかしたまたますれ違った自販機の安さに目を引かれ、グレープソーダを買うことにした


 「すみませぇん・・・」


 か細い声とともに


 バッチィィィィィンと背中に電流が走った


 「ぎゃあああ!!」


 「ああああ!すみませんすみません!」


 なんか必死に謝っているが僕に近づくたびに


 ビリビリビリと電流が流れる僕への攻撃かと思ったが、何度もごめんなさいごめんなさいと謝ってくる


 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


 「許すから!許すから!いったん離れて!」


 お互いにソーシャルディスタンスを保つ。相手を見るとショートヘアーの女の子(多分年下)(かわいい)(元気ない)分析完了。


 「ふう、君、それは何だ、そのビリビリは君の能力か?」


 「ふぇ?何で分かったんですか?」


 「ボクも同じ能力者だからだ。ところで、最初僕に何を訪ねようとしたのかな?」


 「私、昨日からずっとビリビリしてて、家族や友達を傷つけたくなくて家を出てきて学校にも行ってないんですけど、自販機に触れたら破壊しちゃうし、スーパーに行ったら人を傷つけちゃいそうで行けなくて…おなかが空いてのども乾いてここの日陰で人が来るのを待っていたんです」


 「なるほど、大体わかった。じゃあ、何飲みたい?」


 「グレープソーダ・・・」


 ゴトン 買った


 「ほい」


 「ありがとうございます!本当に本当にありがとうございます!」


 ゴクゴクゴクと炭酸にもかかわらず一気に飲み干した


 「ありがとうございました」

 

 ペコリと頭を下げられる


 「いや待て!」


 「はい!何ですか!?」


 「これからはどうするんだ、このまま誰にも近づけないまま生きることなんてできないだろう!」


 「それは・・・私が頑張って電流をコントロールできるようになって・・・」


 「その前に飢え死にしちゃうだろう!」


 「そ、それは・・・」

 

 彼女の顔は今にも泣きそうだった


 「あ、ごめん、説教みたいになっちゃった」


 「うう、私、これからどうすればいいかわからなくて、ぐすっ」


 「いや、泣かないで、ごめん。だから、これからどうすればいいか考えよ。」


 「なんで初対面の私にやさしくしてくれるんですか?」


 なぜ?かわいい女の子だから?かわいそうだから?いや、


 「暇だから」


 「なんだそりゃ」


 初めて笑顔を見せた(かわいい)分析するな、意識してしまうだろ


 「言い忘れていたけど僕はクロハ」


 「わたしはアンナ、よろしく」


 「よーしアンナ、君の能力の名前は『ビビっとイマジネーション』だ」


 「ださいぃ・・・」



 「放電して電気をなくしちゃうとか」


 「おお!いいアイディアです!」

 

 「ほああああああああああ」


 すっごい力んで電気を放出しようとするが何も出てこない


 「だめですうううう」


 フラフラのままこちらにやってくる


 「うわあああ、こっちに来るなああ『ギブミーメタファー』」


 自分の能力で電撃を防ぐ


 「ん?待てよ!」


 閃いた


 「これだ、これを着てみろ」


 ギブミーメタファーをレインコートのようにして着せたあと手袋も


 着せてみたあと手を握ってみた


 「「ビリビリしない!やったー!」」


 「やった~!本当にっありがとうございます~!」


 僕の胸へと飛び込んでくる


 おいおい、やめてくれよ(もっとやれ)意識してしまうだろう


 「これで元の生活に戻れます。」


 ぐううううううう、アンナのおなかが盛大に鳴った


 「ご飯買いに行くか」


「すみません・・・」


 「いや、僕も買いに行く予定だったからちょうどいいよ」


 こうして二人でランチを食べた


 「あの、わ、私、家族が心配していると思うので帰らないといけないので、もうすぐに帰るんですけど、わたし、私クロハさんともっと仲良くなりたいんです、また明日も会ってくれますか?」


 家族を大事にする健気なかわいい娘にこんなことを言われて断る男がいるだろうか?いや、いない!


 「もちろん、家はここから近いの?」


 「はい!じゃあ明日の12時にここで待ち合わせしましょう!」


 「じゃあまた明日」


 「また明日!」


 ふふふ、ロマンティックな体験をしてしまったな。しかし女の子と一緒にいてこんなにドキドキしてしまうあたり僕はいわゆる「童貞」だったのだろう。


 またあした、か。まだ3時くらいだろう、あー、早く明日にならないかな~


 するとギブミーメタファーが帰って来た、おかえり!


 え?ギブミーメタファーが帰って来た!?


 「待ってください~!レインコート~!」


 「アンナ?どうした?」


 「レインコートがクロハさんのところまで帰っていくんですううう」


 能力の射程距離の外に出たのか?アマバが言ってた、能力には短距離型スプリンター長距離型ステイヤーがいると、スプリンターだったかギブミーメタファー!


 「どうしましょう・・・」


 「俺の遠くに行かなければいいんだろう、じゃあずっとそばにいればいいんじゃあないか」


 さらっとやばいことを言ってしまった、どうしよう。


 「あの・・・クロハさんならいいですよ・・・」


 は?なにそれ、好き。クロハさんなら、ってなんやねん。好きになってしまうやろ


 「じゃあ私の家に行きましょう!」


 なんだってええええええ


 

 歩いている途中でトウマ君がいた


 「あ、ちょっと待って」


 「トウマ君!」


 「なんだ、新入りか。」


 「今日帰れないからアマバに伝えといて」


 「分かった」


 「じゃあまた」


 アンナと歩き始めた


 「ちょっと待てえええええええ」


 「な、なんですか?」


 「お前、あれか?そこの彼女とずっこんばっこんするから帰れないとでもいうのかッ!」


 「そんな・・・彼女だなんて・・・」


 アンナが照れてる


 「なーに照れてんだてめえッ!」


 「違うんですよ実はかくかくしかじか」


 これまでの経緯をざっくり説明した


 「なるほど、納得した。いや、納得いかねええええ」


 愉快な先輩だ、仲良くなれそう


 「ここが私の家、お父さんとお母さんと妹と住んでいるの。お父さんは今いないからお母さんと妹に見つからないようにね」


 「分かった」


 ギブミーメタファーの残りで浮遊する、これなら音を立てず、見られることもない


 「た、ただいま・・・」


 「どこ行ってたのッッ!!!」


 お母さんが怒鳴る、僕もビクッとする


 「もう高校生だけどッッ!連絡くらいしなさいッッ!!!」


 「ご、ごめんなさい・・・」


 「心配させないで・・・」


 連絡できなかったのは携帯を持ったら壊してしまう(壊してしまった)からだろう。アンナは悪くない、あんな能力を持ったのが悪いのだ。しかし心配してくれる家族がいるというのはいいことだな、僕の家族は僕がいなくなって心配してくれたりしているのだろうか、会ってみたいな。


 「ここが私の部屋、ちょっと片づけるね」


 これが女の子の部屋か、すっきりしていて少し片づけたら何もなくなってしまった


 「そうだ、晩御飯忘れてた、どうする?」


 「あるから大丈夫」


 「え?いつ?どのタイミングで買ったの?」


 「お昼のハンバーガーがあまりに美味しかったから」


 ギブミーメタファーのかけらがパカッと開きハンバーガーセットが出てくる


 「うわああ!気付かなかった!」


 「じゃ、じゃあ晩御飯食べてくるね」


 「ベットの下にいるわ」


 

 しばらくしてお風呂上がりの姿で現れた


 「クロハは、普段何をしてるの?」


 「正義の味方」


 だいぶ美化した


 「何それ?でもそっか、私を助けてくれたもんね」


 「学校は?どこに通ってるの?」


 「通ってない」


 「え?なんで?」


 「不良だから」


 どこかで聞いたフレーズを言う


 「ふ、不良なの?こんなにやさしいのに?」


 「戦いのときは優しくないかもね」


 「なんで戦うの?」


 「うーん、なんでだ?流れで?」


 「どーゆーこと?」


 「実は僕記憶喪失でな・・・」


 ・・・・・・・・・・・・・・


 「じゃあ、明日からは私も手伝ってあげるね、記憶探し」


 「そんな、でも・・・」


 「私たちは一心同体なの、明日も明後日もずっと私と一緒にいるのっ・・・」


 こんなにかわいくて良い子と毎日一緒、なんてすばらしいことだろう。今日ひとりで散歩してよかった、ショッピングモールに行ってよかった、自販機の前で立ち止まってよかった、親切にしてよかった。


 アンナに出会えてよかった


 「おやすみ」


 「おやすみ」


 寝るときに考え事、一心同体という言葉にドキドキしていた


 (ずっこんばっこんするのか!?)


 トウマ先輩の言葉が頭から離れなかった


 むらむらむら・・・


 だめだ、寝れない、落ち着け心臓、止まれ鼻息!


 だめだ、我慢できねえ!いくぜ!


 ベッドの上にいるアンナに襲いかかろうとしたとき


 ゴン!!


 「があっ!」


 自分がベッドの下にいることを忘れていた


 

 朝


 「八ッ!朝・・・だと・・・」


 そうだ、昨日はベッドの下で頭をぶつけて気を失っていたんだ、情けない・・・


 すると横から


 「起きた?」

 

 ひょこっと愛らしいお顔が見えた


 「あ、ああ」


 「今日はどこへお出かけしよっか」


 「どこでも、アテはない方が面白い」


 「それいいね、とりあえず朝ごはん食べてくるね」


 「分かった」


 朝ご飯から戻ってきてからアンナはお出かけの支度をしているんだが、女の子のお出かけの支度とは時間がかかるものだな、ずいぶん待ちぼうけている


 「お待たせ、じゃあ行こっか」


 

 アンナはすごいおめかしをしていて、なんだろう、超銀河級のかわいさだった。


 「アンナ、この町には悪い能力者や能力者を殲滅しようとするやつらがいるらしい、だからもしものことがあったら僕を置いて逃げてほしい」


 「う、うん。急にどうしたの?」


 「いや、ずっと言い忘れていたから今思い出して言っただけだ。アンナは僕が守るから」


 「は・・・はい・・・」


 照れた顔は天元突破級の可愛さだった


 それから僕たちは町を適当に(二人仲良く)歩いてた、ご飯を食べて、新しい服も買った第三者が見たらただのデートに見えただろう(つーかデートだろこれ)お金はたくさんあるからいろんなことができた。


 そんな時、


 「オイ、テメエら、そこだ、そこのテメエらだよ」


 「はい、何でしょうか」


 「イチャイチャしていてむかつくぜ、俺は今虫の居所が悪いんだ!今からお前を殴る」


 やべーやつが現れた、どうする?やるか?一般人ならやれそうだが。いや、最優先すべきは

 「アンナ、逃げろ」


 「でも」


 「ボクは大丈夫だ」


 さーて、どう調理しようか


 「ほう、大した度胸だな、その度胸に免じて・・・」


 許してくれるのか、と胸をなでおろしかけた時


 「アンナ!」


 アンナがやべーやつの背後に回った。その手には手袋はなかった、まさか!


 バッチィィィィ!!!


 やべーやつがぶっ倒れる


 「なにやてるんだよおおおおお!」


 アンナの手をつかむ


 バチイイイイ!


 「ぎゃあああ!ぐっ、逃げるぞ、早く!!」



 近くで


 「おい、あれって・・・」


 「能力者だ、間違いない」




 「殺るぞ」


 戦いが始まろうとしていた

       

                   つづく

 


 


 

 



 



 

 


 


 


 


 


 


 

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