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終わって始めた花畑  作者: SHELLY・BOSS
31/62

続々登場

牡丹の母を【 皐月⠀】と書くことにしました。

夕方になり、良太と牡丹はリビングに下りて

ソファーに座った。


「 偉い泣いてたんやね良太くん。牡丹は鳴いてたんやろか〜? 」


「 え!何でまだ居るねんオカン! 」


牡丹は真っ赤な顔で皐月に言うと、立ち上がって、詰め寄っていった。


「 ウチがおったら不都合なんか?そら鳴き声聞かれたくはないわな〜。 」


皐月はニヤニヤと笑いながら、牡丹をからかい続ける。


「 お、オカンだって年甲斐もなくオトンとしてるやんか!アタシ知っとんやからな! 」


「 だって?やっぱりあんたら・・・ 」


( 自爆したな牡丹・・・ )


皐月はイタズラが成功した子供の様に、ニヤニヤしながら、良太の方へ近づき、


「 ウチの牡丹をよろしゅうな。良太くん? 」


「 あ、は、はい!お義母さん! 」


( 顔が怖ぇよ・・・半分脅しだよ・・・ )


良太は冷や汗をかきながら言うと、金蘭と向日葵が居ない事に気がついた。


「 あぁ、2人はお迎えに行ってるんよ。 」


良太の様子を察したのか、皐月はそう言うとキッチンへ戻り夕飯の支度を再開した。


「 お迎えって誰の〜? 」


「 青坊とキーちゃんの。 」


牡丹が聞くと、短く答えて皐月は、お米を洗い出した。


「 ねぇ良太、青坊とキーちゃんって。 」


「 金蘭のお父さんと、向日葵のお母さんだよな・・・俺のかぁさんも呼んだ方が・・・ 」


良太と牡丹が少し困っていると、


ピンポーン♪


「 来たよーりょうたー! 」


玄関の鍵を持って勝手に開けて、良太を呼び捨てにする、女性の声。


「 かぁさん!なんでこのタイミングなんだよー! 」


黒川美咲。良太の母親だった。


「 息子の顔を見に来てもいいじゃないの・・・さっちゃん? 」


「 みーちゃん。久しぶりやね。 」


リビングに来て良太を見たあと、キッチンに目を向け、美咲は驚いた声を出した。


「 かぁさん、お義母さんの事知ってたの? 」


「 お義母さん?あぁそんな関係なのね。牡丹ちゃん。このバカ息子の事任せてもいいかしら? 」


美咲は牡丹に頭を下げてお願いすると、


「 もちろんです!良太くんの事はアタシが幸せにします! 」


( 牡丹はなんて頼もしいんだ・・・って俺が幸せにするのにー! )


牡丹は元気に答えると美咲は、皐月に近づいて行って、


「 このキッチンで立ち話も懐かしいね。 」


「 ホンマに・・・あの時の事思い出すわ〜。 」


この2人何かあるな・・・

と、良太と牡丹は思った。

次話もお楽しみください┏●

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