太陽とあなたに
良太がお風呂から上がると、牡丹と金蘭はピタリと話を辞めた。
「 どうしたんだ2人とも? 」
「 なんでもないわよ、ねぇ牡丹? 」
「 なんでもあらへんよ・・・キャ♡ 」
牡丹はまだ顔が赤かった。良太はあまり気にせずに食パンを冷蔵庫から取り出し、食べ始めた。
「 そうや!今日は金蘭と買い物行ってくるけど、良太は欲しい物ある? 」
「 ん〜別に大丈夫だな。何を買うんだ? 」
「 食材とか色々〜アタシ料理得意なんだよ。 良太も食べたいでしょ? 」
牡丹は腕まくりをしながら、得意げな顔をしている。金蘭は着替えに部屋に行った。
「 牡丹は着替えに行かないのか? 」
「 気にするんや〜見たいん? 」
服の裾を上げながら牡丹は良太を見詰めた。
良太は赤くなりながら、
「 へ、部屋で着替えて! 」
頬を膨らませながら、牡丹は部屋に上がった。
( 牡丹のやつ・・・へそ見せてたぞ。それよりも あの子をどうするかだな・・・)
良太は黄色髪の女の子の事を考えていた。
牡丹と金蘭は、行ってきマース!と買い物へ向かった。良太は考えながらふと、庭へ視線を向けた。
( はぁ〜♡カッコイイな良太さんは♡あっ!目が合った♡ )
居た。黄色髪の女の子。
庭の向こうからこっちを見ている。
良太は手振りで、「 待ってて 」と合図すると
大きく頷いていた。
「 やぁ。君が火事を知らせてくれたんだね。 ありがとう。」
良太は庭へ出て、黄色髪の女の子と対面した。
背は良太より小さくて、幼さが残る顔を赤く染めて、
「 良太さんがお風呂で溺れてたから、カイロで
火事を起こしてしまいました。 」
「 そっか。君のおかげで助かったのは変わりない訳か・・・ありがとう。 」
良太は頭を下げてお礼を言った。
「 わわっこちらこそ、ごめんない。 」
お互い頭を下げて、笑い合う。
女の子は不安そうな顔で、
「 覚えて、ないですか?高校の時、過呼吸で倒れた所を助けてくれた事。 」
良太は少し考えたあと、思い出した。
「 確か、夏の日。1年生の女の子を廊下で見かけて、紙袋と一緒にパンツを出した・・・ 」
「 そうです!その恥ずかしいのが、ひまです! 改めて・・・黄嶋向日葵です。 」
・黄嶋向日葵
・19歳で専門学生
・黄色のくせっ毛が特徴で耳の後ろで髪が渦を巻いてる
・ストーカー気質で子供っぽい
「 向日葵ちゃんね。よろしくね! 」
良太が手を差し伸べると、向日葵は手を引き寄せ良太を抱き締めた。
新たな出会いがある時、世界は変わって行く。
登場です!
影の女の子、向日葵ちゃん。
某アニメとは関係ありません(笑)
では次話は明日です┏●




