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連合子ども会 その5 (公民館祭 後編)

輪投げゲームはルールを甘くいたせいか

だいぶ、ジュースも減ってきました。

自分の番がすんでも散ろうとはしない子供たち。

ギャラリーはどんどん増えていきました。

誰かが一本ゲットするごとに歓声があがります。


「これ、大人でもできるの?」


あまりの人だかりになにやら、面白そうな事

やっていると思われたらしくおばあさんがやってきて

お尋ねになりました。


「すみませーん、大人は対象外なんです」

 と答えながら、でも、でも

『気持ちわかるー、私もやりたーい!!』

と思ってしまいました。


だって、どの子の顔も楽しそうなんだもの。

ゲームも後半に入り会場にいるほとんどの子が

輪投げゲームをやってしまっている状態。


残ったお菓子は30個ほど、ざっと150人くらいの子供が

ゲームに参加したことになります。


それなのに、ジュースはまだ80本も残っている!

子ども会の場合、用意した賞品は使い切るのがセオリー。


そろそろ、「リベンジを」と思っていると

「ねえ、お金払うから、も一回やらしてー」

6年生くらいの男の子がいいました。


「だめだよ。お金はもらいません、やらしてあげるから」

「ほんとー!」

「やったー」


われも、われもと名乗りをあげる子供たち

「私たちもリベンジいいですか」

と中学生もやってきた。

「どーぞ、どーぞ」


なんでもいいから、全部ジュースもって帰ってくれ!!

イベントの時間がすぎちゃうよ。


地区担当のお母さんたちは11時30分までしかお手伝いしてくれません。

そうなったらゲーム自体なりたたなくなるし、時間がきたら、

すぐ帰る宣言をしていたYさんもいる。

長引くのは非常にマヅイのです。


なんども、リベンジを重ねて、子供たちも輪投げがうまくなり

ほとんどのジュースがなくなった頃、ちょうどイベントが終了する時間になった。


「はい、終わり、もうおしまいだよ」


会長の一言でイベントは終了した。

残ったジュースは5本、お菓子は30個ほど

地区のお母さんたちにお礼を言って帰ってもらい

後かたずけをしていると、4年生くらいの男の子が一人寄ってきた。


「?」

「輪投げ、面白かった!!」


男の子はそう言って照れたように笑った。


「そう、よかった、おばちゃんもその言葉が聞きたかったよ」


……うれしかったです。これこそ、子ども会の醍醐味!

『来年もやるからね』と言いたかったけど

ぐっと言葉を飲み込みました。


来年次女は中学生、次女も私も「子ども会を引退」してしまうのです。

最初は、いやいやながら引き受けた連合でしたがやって良かったと思いました。


(私は毎年何かの役はうけてます)


子ども会はボランティアです。

やりたがらない人も多いし、上手に逃げて全くやらない人もいます。

でも知ってほしいのです。

今の子供は遊ぶことが下手でどうやって遊んでいいのかわからない子も多いといいます。

中学生になっても、遊び方は追いかけっこだったりするのです。


ゴムとびや丸とり、虫取り、はないちもんめ、かごめ、私たちが毎日のように

遊んでいたゲームは影を潜め体を動かす遊びはほとんど無く、

家に閉じこもってテレビゲームに夢中になる子供たち、


そんな子供たちに集団で遊ぶ楽しさを教えるのも、子ども会の役割の一つなのです。

……ああ、なんか文章がうまくまとまりませんでした。スミマセン。


以上、紫雀の体験談でした。



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