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さくら咲く  作者: みほ
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この人・・・・寝てるよ・・・・・




30分ほど放置して夕飯を作っていたけど


テレビでも見ててと言ったけど


こんなとこで寝てろとは言った覚えはない。




しかし・・・なんて幸せそうな顔して寝るんだろう。




思わず見とれてしまう。




そう言えば、さくら堂書店の荷物運びは


ほとんどが雄輔さんの仕事になっている。


男手がないこともあって、


重い本の運搬は、必然的にというか


さりげなく自主的にやってくれている。


疲れないはずがない。


その点は感謝している。




あたしは、起こさないようにそっとタオルケットをかけて


一人夕飯を食べることにした。




寝ているオトコを前に一人で食事するあたし。


何だか変な感じ。


何やってんだか・・・




それより何より、人んちで眠りこけるくらい疲れてんなら


さっさと家に帰ればいいのに。




そんなこと思いながら、黙々とご飯を食べる。






「ふぁ~~~!!!何で一人で食ってんだよ!」


「あ、目覚めた?疲れてんなら帰ればいいのに。」




あたしはお箸をカタンとおくと


雄輔さんの分のご飯とお汁をよそってきた。


おかずはレンジであっためる。




「いただきまーーーす!」


手を合わせてから、ありえないスピードで


ごはんをかき込んで行く。




「そんなに急がなくてもごはんは逃げないと思うけど・・・」


思わずそんなことを言ってしまうくらいの


スピードだった。


そして、あっという間にお茶碗もお皿も空っぽにすると


「意外と料理出来んだな♪ごちそうさま。」


と、ほほ笑んだ。




「このくらいは出来るわよ。大抵の人は出来ると思うけど。」


謙遜も交えてそういうと


「んなわけねーだろ。やってねーヤツに出来るわけねーし。」


って、きっぱり言い切った。




ちょっと認められてるのかな?


認められて悪い気はしない。




「なぁ・・・」


お箸を揃えて置いて、真面目な顔して


雄輔さんはあたしの方を見た。




「何ですか?」


何か真面目な話か?と思ってあたしも


真面目に聞き返す。




「オレの嫁さんになんねーか?」




・・・・・・・・・・・・・・・


真面目に聞いたあたしがバカでした。


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