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はなし。  作者: ひよこ
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怖い話。

「ねぇねぇ、せっかく夏だし怖い話とかしない?」

突然一人がそう言い始める。今日は高校時代に仲が良かったメンバーで久しぶりに集まろうってことでお盆休みに合わせてみんな遊びに来ているのだが、思い出話やらで酒が進み、みんな程よく酔いが回り始めていた。

そんな中で言ったもんだからみんなノリノリで怖い話を考え始める。しばらくざわざわとしていたが、

「あ、はい、俺めっちゃ怖い話知ってるよ!」

と明るい髪のそいつが大きく手をあげる。待ってました、と言わんばかりに一人が電気を消し、みんな薄暗い部屋の中でそいつに体を向け、ワクワクと聞き始める。

「これは中学の時に流行った都市伝説…みたいな怖い話なんだけど、夏栗橋って古い橋が近所にあってさ夜中にそこ行くと幽霊が出る、って噂があったんだよ。そこまではよく聞く噂話なんだけど、ある日別の中学のやつが塾の帰りに夏栗橋を渡ろうとしたら、明らかに様子のおかしい人が立ってたんだって。この橋の噂はこの辺の近所では有名な話だったからそいつも怖くなって走って橋を渡ったらしいんだ。一瞬とはいえその人とすれ違わなきゃいけないから、なるべく顔を見ないように下を向きながら走ってたんだけど、すれ違ったほんの一瞬その人が…」

すっと前を向くそいつをみんなごくりと息をのみ見つめる。

「…見える…?って…。」

シーンっと静まり返る部屋。そんなときクローゼットからガタっと音が鳴ってしまい、みんながハッとしてクローゼットと見る。

「え…もしかしてお前、なんか仕込んでたの?」

沈黙に耐えかねた短髪のやつが苦笑いのような声でつぶやく。

「いや、何かが倒れたんだろ。ここ結構物詰め込んでた気がするし。」

そいつがスッと立ち上がりクローゼットに手を伸ばす。


「あ。」



一応ヒトコワです。

明るい髪、短髪のやつと外見でしかその人を説明してない語り手。

最後の「あ。」は誰のセリフなんですかね。


ちなみにわかりやすいと思いますが【夏栗橋】は並び替えると作り話です。

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