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はなし。  作者: ひよこ
1/3

いじめ。

「この間僕の姉ちゃん、死んだんだよね。」

放課後の教室の中で俺の前に座る奴がひとこと言った。

そいつとはほとんど話した記憶がなく見た目も地味な感じで俺の中ではクラスメイトの一人って感じの立ち位置、たまたま今日はスマホに夢中になり帰るタイミングを逃して教室に残っていたら…というわけで。

だから正直そんなこと言われてもどう返答すればいいか迷う。

「あぁ、そうなんだ。大変だったね。」

真剣に、とも言い難い苦い顔でありきたりな言葉で返事をする。こいつのこともよく知らないのにましてや姉のことなんか知るわけがない。知らないやつが死んだ話なんてどう返したらいいか一番困るものだ。

「それでさ、聞きたいんだけど、間接的に人が死んだとき、その人は罪人になると思う?」

奴はずっと窓の外を眺めながらそう言った。重い前髪と逆光で表情がよくわからないが、お姉さんが亡くなったことと何か関係があるのか。と聞こうとしてやめた、あまりこの話に深入りしてもよくない。なんとなく、()()()()()()()()

「えっと、間接的って言うのがなんなのかわからないけど、その人が死んだことに関わってるなら少なからず罪はあるんじゃないかな。」

またもやありきたりな何とも言えない返答。そもそも急にこんなことを聞いてきてなんなんだろうか。と考えていると外の光にキラッと反射した瞳。奴と一瞬目が合った。

すぐに目線をそらし下を向く、少し奴の顔が怖かった。

「いじめ。」

ぽつりとつぶやいた。

「え。」

すぐに顔をあげ奴の顔を見ると、さっきとは違い切ない表情をしていた。

いじめ…。あいつの雰囲気からして、その姉も大人しいタイプだったのだろうか。女子と言うこともあり、いじめられるのも少し納得だ。

「いじめだったら、それは立派な罪だろ。」

少し言葉を交わしたからだろうか、それともこいつに同情したからだろうか、奴に強く訴えかけるように答える。

そんな俺とは裏腹に奴は冷静にふう、と一息整えると

「そっか。」

と一言言い、それからしばらく沈黙が続いた。

外からは部活の練習声や生徒たちの楽しそうな声がする。そんな外とは正反対な、なんとも言えない空気が漂い続ける教室に耐えかねた俺は

「えっと…いじめをしたやつが悪いと思うし…そんなやつきっとどっかで痛い目見ると思うし。」

と気まずい顔で教室を出ようとすると後ろから奴がつぶやいた。


()()()()()()()()()()()()()()()


最後に怖い感じにしようと思ったんですが、書きなれてない感じが出ちゃいました。

一応設定として、主人公くんは正義感が強めの子でいじめてた子のことをネットで誹謗中傷みたいなことしちゃってて。みたいな設定があります。

もちろんいじめは悪いことだと思うんですが、そこに赤の他人が誹謗中傷することは悪いことではないんですかね。


奴が言ってる「間接的に人が死んだとき、その人は罪人になると思う?」はどこに対しての問いだと思いますか?

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