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51話 僕は最終兵器

書けたので連続更新です!次回最終回!

 

 リアが後から淡々と告げてきた。

 

「ちなみに、時間を過ぎて発射しないと爆発します。ご主人様だと木っ端微塵です」

「早く言って!?!?」

 

 巨大ミントちゃんは射線から外れたけど、このままだと巨大サイバー女神に直撃する!!

 

「2」

「1」

「いいから撃て!」

 

 ミントちゃんが砲身の真ん前に躍り出て、こちらに向かって両手を大きく広げた!

 

 っ!? そうかっ!

 

「0」

「いっけえええ!!!!」

 

 双子の拒絶概念で超高速回転した聖剣が、両手を広げたミントちゃんにゼロ距離で激突──そのまま胸に吸い込まれて消えた!!

 

 次の瞬間、巨大ミントちゃんの胸から聖剣が飛び出し、一直線に邪神の巨大な顔面を叩きのめして陥没させた!

 

 ドガァァァァン!!

 

 後方に激しく吹き飛ぶ邪神の巨大な顔……おお!こいつ、巨大な顔から直接6本の腕が生えてるのか! 不気味すぎるだろ!!

 

 だが、しぶとく残った一本の手が、扉の枠をガッチリと掴んだ!

 

「いっちゃえー!」

「この世界から去れっ!!!!」

 

 ラフェ黒竜と黒竜魔王が同時に口から怒号の炎を吐き散らす! だが、邪神は伸ばした凶悪な爪を一閃させ、その炎をあっさりと切り裂いてしまった!

 

「まずい、あの爪は全てを切り裂く! 接近戦専門の手だ。一番厄介なのが残ったぞ! 防御は出来るが、こちらの攻撃を当てるのは極めて難しい!」

 

 魔王が焦りの声を上げる。

 

「むこうから攻撃をしてくる? それなら……」

 

 僕はミントちゃんを手招きで招き寄せ、耳元で小声で囁いた。

 

「ごにょごにょ……」

「…………無策よりはましか」

 

 光り輝く巨大ミントちゃんがたしんたしんと歩み寄り、扉を掴む邪神の爪の、ギリギリ届かない絶妙な位置でピタリと止まった。

 

 巨大サイバー女神が不思議そうに叫ぶ。

 

「何をする気だ!?」

 

 巨大ミントちゃんはおもむろに胸元から一枚の大きな黒い板を取り出し、邪神の爪の前へと差し出した。

 

 キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!

 

 邪神の爪が、その黒い板──黒板を容赦なく引っ掻いた!!

 

「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」

 

 あ。あまりの不快な感触と音に耐えかねて、扉を掴んでいた指が力なく外れた。

 

 いや、これ僕たちも全員耳を押さえて大ダメージくらったんだけど!!

 

 爪を離し、次元の扉の奥へとゆっくり遠ざかっていく邪神。

 

 巨大サイバー女神が、遠ざかる顔面に向かって高らかに問いかける。


「最後に言いたいことがあったら聞こう」 

「ま」 

「ま?」

「まゆげをかえせぇぇぇ……」


「「「「………………」」」」

 

 悲痛な叫びを残し、邪神は闇の彼方へと完全に見えなくなっていった。


 巨大ミントちゃんと、巨大サイバー女神が無言で扉を左右から閉じた。


 そして何やら何事も無かったかのように二人で扉を封印した。


 あれ?視界が……


 リアの珍しくというか初めて?の焦った声が聞こえた。 


「ご主人様!?」


 その声が、やけに遠くから聞こえる。

 

 あれ……?

 

 なんか……視界が暗転していく。リアなんでそんなに焦ってるんだよ。

 

 あ。

 

 まだ双子の胸に挟まれたままだった。

 

 ……え?

 

 これ、やばくない?

 

 たしか双子のスキル、

 

『百合の間に挟まった男は死ぬ』

 

 だったよね?

 

 これ、死ぬじゃん。


 あ、やば……

 

 ……僕の意識は、そこで途切れた。

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