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48話 僕と怪獣大戦争。

 爆風が晴れて邪神の顔が現れる。

 

「無傷……!?」

 

「いや、よく見ろ!」

 

「「「「……まゆ毛が無くなってる!!」」」」


「外しましたわ。片眉になって超怒ってますわ」


「自分の眉が見えるかよ!!! 攻撃を顔面に叩き込まれて怒ったんだよ!!!」


 片眉を焼き払われた邪神が、怒号と共に6本の腕を滅茶苦茶に振り回し始めた! 爆風のような衝撃波が押し寄せる!


「クソっ、攻撃を捌ききれん! そこの竜の出来損ない、こっち来い!」


 魔王が前に出ながら叫んだ。ラフェちゃんが「何よ!」とムッとしながら魔王の隣に駆け寄る。


「我の命を一個やる! 働け!!」


 魔王が容赦なく、黒く渦巻く魔力をラフェちゃんの額へと力任せに押し込んだ!


「え? え? え? なになに何これーーーー!?!?」


 凄まじい光と共に、ラフェちゃんの身体がみるみる巨大化していく! 漆黒の鱗に青い発光ラインが幾重にも走る、超巨大な黒竜へと姿を変えた!


「あだだだだ!? 痛い痛い痛い!!!」


 邪神の巨大な拳を受けて、黒竜ラフェちゃんが泣きながら腕を振り回す。


「ラフェちゃーーーーん!?」


 怒り狂う邪神の凄まじい追撃が迫る! その瞬間、ロリ魔王が巨大な黒竜へと変化し、ラフェちゃんを庇うように全身で邪神の連続攻撃を受け止めた!


「ぐぬぬっ……! 防御魔法が掛かっていても、そう長くは持たんぞ! ユーキ、当たらなくていいから小指レーザーを連発しろ!! 神、なんとかしろ!」


「うわあああ! くらえええええ!」


 僕はわめきながら小指からレーザーを連射し、飛来する闇の弾幕を片っ端から撃ち落としていく!


「……しょうがない。ルビー、神聖魔法の最後のやつを使え」


 ミントちゃんが淡々と言い放った。


「えーっ、あれですかぁ!? あれ使うと私、死ぬのではぁ!?」


「運が悪いと死ぬが、私が保護する。世界の危機だ、私の信者だろ、やれ!」


「はぁい、しょうがないですー! ユーキさん、私の活躍見ててくださいよー! それでは行きます! むむむ……神聖魔法『女神降臨』!!」


 ルビーさんの身体が眩い光に包まれる! おおーっ! めっちゃ光ってる!

 

 そのままふわりと宙に浮いていき、ルビーさんを核にして、巨大な光り輝く巨人が虚空に現れた! ……いや、よく見たら光り輝く巨大ミントちゃんだこれ!!


「巨大ミントちゃん参戦!? 邪神の攻撃を防げるようになってきたけど、ミントちゃん見て! でっかいミントちゃん出たよ!? ……いやどうなってんの!?」


「……説明めんどいからパス。両方わたし。……でも、まだ足りない。あれも本体ほど出力が出ない。おい、天使。お前の最後の封印を解いてやる。天使の役目を果たせ」


 ミントちゃんが、トコトコと歩み寄ってリアの額をツンと突いた。


 ──ズズズズズ!


 リアの身体から、圧倒的な神聖な光が溢れ出して輝いていく!


「ナニコレ!? リアどうなってんの!?」


「……状況確認。現状把握。戦力分析。……ミント様、現状の戦力では勝てません」


 光に包まれたリアが、無機質で完璧なシステム音のような声で宣告した。


「勝てないって、こんなに光ってて駄目なの!? 邪神vs巨大ミント&黒竜魔王&ラフェ黒竜の怪獣大戦争がおっぱじまってんだけど!?」


「……なので、戦力の追加の許可を」


「……あまり長くは持たん。許可する、早くやれ!」


「了解を得ました。次元貫通召喚魔法陣、構築────来ます」


 リアの前に、空間を歪めて巨大な立体魔法陣が展開された!


 その光の亀裂の中から、高らかな高笑いと共に飛び出してきたのは────!


「わはははは!! 待ってた!! これで私もこの戦いに参加できる!!」


「超巨大化したサイバー女神キターーーッ!!!!!」

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