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47話 僕と最終決戦!

「……6本?」


 と眉をひそめた魔王が、岩を自分で少し開けて確認した。

 

 ……閉める。

 

 沈黙。

 

 もう一度開けた。

 

 ……閉めた。

 

「……ダメだ。6本だ」

 

「見間違いじゃなかった!!」

 

「……帰るか」

 

「魔王が真っ先に折れて諦めんなよ!!!!」

 

「冗談だ。我とそこの女……ミントか。その二人が何とか腕を一本ずつ押さえても、まだあと4本余るぞ。もともとは腕にダメージを与えて機能を停止させ、扉の向こうへ押し戻して閉める予定だったんだがな」

 

「うーん、それだと今ここにいるのが、校長、僕、リア、サムソン、ヤマトくん、シエルくん、チーザー、ラフェちゃん、うさ耳×2、ルビーさんで11人。腕一本につき2人か3人か……。みんなどう思う?」

 

「ガチガチに神の加護をもらってどこまでダメージが通るかどうか……ルビーに死ぬ気で頑張ってもらうしかないな。勇者が聖剣を装備できないのが痛い。うむ。無理だな! このメンバーだと一発殴られただけで全員挽肉になる! おい神、お前本体で来れないのか?」

 

 ミントちゃんが虚無の目で呟いた。

 

「……本体で来てやられたら、世界が崩壊する……。あと通話料も死ぬほど跳ね上がる……」


「どういうシステムだよ!それ完全に私情だろ!!」


「腐っても創造神か……。そして貧乏か……」


 リアが冷静に手を挙げた。


「腕の届かない遠距離から、ご主人様にちまちまと小指レーザーを撃ってもらってはいかがです? ジャガイモらしく、陰湿に削り倒すのですわ」


「言い方はアレだが案としてはアリか? ……いけるか? いや、行くしかないか。 全員でユーキを守り、ユーキがレーザーで削る。これしか勝ちの目がない」


「「「「「「おー!!!」」」」」」


 作戦が決まり、僕たちは一斉に岩の扉を押し開けて室内へ突入した!


 僕たちの侵入に気づいた邪神が、次元の扉の隙間からギロリとデカい片目でこちらを覗き込んでくる。6本の禍々しい腕が一斉にしなり、闇の魔弾、電撃、巨大な氷塊といった極彩色の必殺攻撃が怒涛の勢いで飛んできた!


「させませんよぉ〜!」


 ルビーさんが胸の谷間に垂直に直立した聖剣をブンブンと振り回し、迫り来る闇の魔弾を神聖な波動でまとめて打ち消していく! どんな構えだよ!


「ふんっ!」


 ロリ魔王が前に躍り出ると、両手で空を切り裂き、電撃を素手で受け止めて握り潰した!


「いざ! 参るでござる!」


 ヤマトくんが一閃し、飛来する巨大な氷塊をキレイに真っ二つへと切り飛ばした!


「やるではないか小僧!」


「拙者に任せるでござる!」


 その横で、ミントちゃんとリアが並んで結界を展開していた。


「……ユーキ……早く撃て……。集中力が切れたら真っ先にユーキを盾にする……」


「さすが最高神様ですわ。私もご主人様を身代わりにして真っ先に退避する手はずは整えてあります。ジャガイモの死体なら良いクッションになりますわ」


「守る気ゼロの毒舌ヒーラー陣営かよ!? 味方のプレッシャーが一番怖いんだけど!?」


 僕は叫びながら右手の小指をかかげ、邪神の巨大な片目に向けて全魔力を集中させた!


「くらえええええ! 僕の小指の力ぁぁぁぁ!!」


 ドガァァァァン!!!!!


 小指から放たれた極太の光の熱線が、邪神の片目めがけて飛び、 爆炎と煙が立ち込めた!


 サムソンが叫んだ。


「やったか!?」


「サムソンそれ完全にフラグーーー!!!!」

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