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虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~  作者: すなる
1章 第二部 王都ベルセリア編

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61話 救出劇2

カイを送り出して、3人はスラムへ向かっていた。


「ハルト様、先ほどの話は……」


「まぁちょっとな。俺の感が外れていたらそれでいい。でももしも当たっていたら……。っと見えてきたな」


話ながら駆けていると崩れかけた旧教会の前に3人はたどり着いた。

そしてルシアは教会の建物の背後を指さした。


「あっち。地下へ降りる階段がある」


「わかった。急ぐとしよう」



※  ※  ※



ハルト達が旧教会へたどり着いたころ。

囚われていた3人の前にボーゼスと賊の幹部らしき者が現れていた。


「ふむ。キャトラン3匹はちゃんと確保したらしいな。あの赤髪の女はどうした?」


「なんでもボスが言うには魔族だったらしく」


「ちっ!魔族がどうした!?あの女も高く売れるはずだったのに!貴様には前金は4人分支払ったはずだが?」


「しかし、魔族は隷属の首輪の効果が完全には発揮できませんので流石にどうしようもありませんね。依頼を受けたときにあの女が魔族だとはこちらも聞いておりませんでしたので」


「……まぁいい。ほれ!3人分の代金だ」


ボーゼスは金の入った子袋を男に放り投げた。


「確かに」


「希少種3匹があれば十分に元は取れよう。それにしても……。何度見ても年のわりになかなかいい体つきをしておるのう。あの男の女にするには勿体ない」


ルナの前に立つボーゼスは下卑た笑みを浮かべルナの肢体をいやらしい目つきで舐めるような眼で見つめていた。


「くっ!ご主人様のことを悪く言わないで!!」


「んふふ!そう強がっていられるのも今のうちだけよ。どれ、売りさばく前に私がちゃんと感触を確かめておくとするかな?むふふ」


ボーゼスは嫌らしい手つきでルナの胸に手を伸ばしてきた。


「いやっ!やめて!触らないで!!」


「ルナ姉!!」


「ルナ様を辱めるくらいなら私を!!」


「うるさい!ガキどもは黙っておれ!!ほれほれ。どうした?もう少しで触れてしまうぞ?」


「くっ……!」


そしてついにボーゼスはルナの胸を右手でつかみ強く握りしめる。


「むふふ。思った通り最高の感触だ!」


「貴様!ルナ様から手を放せ!!」


「ルナ姉様を辱めるなんて。あなたは絶対に許さない……」


「っ……!」


ルナは目に涙を浮かべながら必死に屈辱に耐えていた。

そんなルナの様子を楽しむかのようにボーゼスは笑みを浮かべて口を開く。


「おや?さっきまでの威勢はどうした?泣いておるのか?もしや生娘だったか?これはいい!!獣人種は発情期がある上に男付きだったからてっきり経験済みだとばかり思っておったが。ではこちらの方も確かめてみるとしようか……。ぐふふ」


そういってボーゼスの右手がルナの体を撫でるように下りながら下腹部へと迫ってゆく。

ルナは足を閉じて必死に触られないように抵抗していた。


「むふふ。いい反応だ。ほれ、もう少しで―――」


ボーゼスの手がボロ切れの隙間から入り、ルナの体に触れようとしたその時、部屋に大きな声が響き渡った。


「侵入者です!!ボーゼス様!ガート様!至急対応をお願いします!!」


「……ちっ!いいところだというのに」


ボーゼスは舌打ちをしながらルナに触れようとしていた手を引っ込めると、報告に来た男の方を振り返った。

ガートと呼ばれていた男は報告しに部屋に入ってきた男に確認する。


「それで?侵入者は何人いる?」


「三人です」


「たった三人だと?それくらいどうとでも処理できるだろう。わざわざ報告せずとも」


「それが……。待機していたはずの迎撃部隊とも外で警戒にあたっていたはずの部隊ともが連絡が取れず……」


「どういうことだ……?それほどの手練れが攻め入ってきたというのか?」


「いえ!まだ侵入者は入り口付近で待機してたやつらと交戦中です!」


「ちっ!わかった。俺も出る!」


一体何が起こってる!

くそっ!こんなときにマルバスの奴はどこに行ったんだ!!



「お、おい!大丈夫なんだろうな!?」


「ん?ああ。お前は非常用の通路を使って外に出てろ。おい!ボーゼスを外へ逃がしてやれ!」


「こいつらはどうするんだ!大事な商品なんだぞ!?もう買い手も決まっているんだぞ!?」


「ちっ!これだから商人ってやつは……!今はそれどころじゃねぇんだよ!そんなに商品が大事ってんならてめぇが連れて行けばいいだろうが!!俺らが受けた依頼は既に完了してんだよ!!足手まといと捕虜を連れて逃走の手伝いをするほどの依頼料を払うってんなら話は別だが?」


「くっ!賊風情が偉そうに!!おいお前!その三人を鎖につないだまま連れてこい!私と商品の猫共を無事にここから逃がせたなら報酬をくれてやる!」


「しかし……」


男はガートの方をチラっとみて顔色を窺った。


「面倒なのはわかるが、こいつの好きにさせてやれ。こんな奴でも一応お得意様だ。無事に逃がせたら報酬はお前の好きにしたらいいさ」


「……わかりました。ボーゼスさん案内しますので俺についてきてください。俺はリヒターといいます」


「貴様の名前なぞどうでもいいわ!それよりもさっさと商品たちを連れていく準備をしろ!!」


「っ……。わかりました」


リヒターはガートの指示でもあるので、眉を顰めながらもボーゼスの命令に従った。

例の安眠香の魔道具を使い、ルナたちの意識をもうろうとさせてから鎖を外そうとしたところで、通路から激しい戦闘の音が聞こえてきた。


「ちぃっ!もうここまで来たってのか!?おい!ぐずぐずしてんな!さっさと連れていけ!!」


「は、はい!」


リヒターは慌ててルナたちの鎖を外し、3人の鎖を連結させて簡単に逃げられないようにして鎖を引っ張るようにしてボーゼスを連れて部屋の奥にある脱出路の方へと向かって行った。


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