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虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~  作者: すなる
1章 第二部 王都ベルセリア編

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45話 豊穣の力

ハルトは日が落ちてから一度商店へ顔を出した。


「ハルト様ー!」


「よっ。みんなお疲れ様」


皆の様子を見てハルトは開業はそこそこうまくいったのかな?と思っていた。

しかしロンドから話を聞いて驚いた。


連絡してくれたら昨日の夜こっちにきてたのにと言ったが、ナターシャとユキがこの程度自分たちで解決するので問題ないと告げた。



確かにみんなしっかりしてるし問題はないかもしれないけど、報連相はしてもらいたいなぁ……。


「今後は問題ないと思っても連絡だけはもらえると嬉しいかな?」


そういうと皆ハルトの話をすんなり受け入れてくれた。



「それで販売の利益なんだが。2日間の売り上げが白金貨20枚、金貨3枚、銀貨5枚、銅貨7枚だな」


えっと、たしか銅貨1枚で野菜1つくらいだったよな。

銅貨が日本円で100円くらいとして。

200万円以上!?


「こんなに売り上げ上がってるの!?」


「そうね?高価なエクストラポーションや武具は流石にほとんど売れてないけれど、レイラさんの作ったポーションや、アルレンセス産の作物は飛ぶように売れたわよ♪」


「果物と野菜が想像以上に売れましたね。4~5日は持つようにと持ち込んでいた倉庫内の作物ですが、この調子だとあと1日でほとんどなくなりそうですね……」


ユキが売れ行きはいいけどなくなりそうで困るといった複雑な顔をしていた。



うーん。

畑は増やしたけどまだ作物ができるまでは暫くかかるし、どうしたものか……。

流石にそんなに売れたら商品の補充が間に合わないし、何よりも自分たちの食べる分までなくなりかねないな。

ん……?

そういえば退魔の洞窟のデメテルからルナは豊穣の力っての貰ってたな?

デメテルは茨や竹のような植物を操っていたし、あの力をルナが使えるのなら栽培効率をあげられるんじゃ?



一度皆を連れてアルレンセスに戻ってルナに豊穣の力を試してもらった。

ハルトに豊穣の力を使えないか聞かれ、自分の力が役に立つならとルナはやる気になった。


「まだ使ったことがないのでよくわからないですが……。やるだけやってみます」


もう夜のなので辺りは暗く、月の明かりだけが皆を照らしていた。



ルナは畑の中心で目を閉じて畑の作物の成長をイメージしてみた。

するとルナの体から黄色と緑色の光が発せられ始めた。

その柔らかな雰囲気の光は徐々に広がりを見せたかと思った瞬間、一気に広範囲に波紋し畑の作物全てに伝わって行く。


その光を浴びた作物は光を纏い淡く輝き、明かりのないこの世界の夜に幻想的な風景を作り出した。


「これは……」


「綺麗……」


「なんと!」


「神秘的な光景ね……♪」


皆思わずその幻想的な様子に目を奪われていた。

作物は光を徐々に強め始め、少しずつ作物は成長を始めた。

全ての畑の作物は瞬く間に成長し、花が咲き実がなっていく。

十分な成長を植えると畑の作物の光は静かに収まっていった。



「すごいな……。これが豊穣の力?」


「ふぅ……どうでしたかっ!?」


「ルナ!よくやった!大成功だ!」


ルナはハルトに頭を撫でられながら褒められて満足そうな顔を浮かべていた。


この力があれば作物の生産には困らなそうだな。


「お役に立てて何より……です」


皆で手分けして作物を収穫していこうとしたとき、ルナはそのままハルトに倒れ込み眠ってしまった。

どうやら慣れない能力を使用するのに、力を使い果たしてしまったようだ。


皆が後はやっておくというのでハルトはルナを家へ運んだ。

ルナの寝顔を見ながら、あちらの世界で出会えた仲間たちと協力しながら楽しく生活し、充実した日々を過ごせていることにとても満足していた。



はじめは少し絶望したこの虚無の世界。

しかし今は信頼し共に笑いあえる皆が居る。


前世でもこれほどの充実感と幸福を感じたことはないかもしれないな……。


毎日満員電車に揉まれ出勤し、遅くまで残業を続けていた日々を思い出した。


前世と比べるとほんとに幸せを実感するよ。

それもこれも俺の呼びかけに応えてくれたルナのおかげだな。


ハルトは満足そうな顔で眠るルナの頬を撫でながら誓った。

ここでの生活を、そしてこんな自分を信じて集まってくれた皆の笑顔を必ず守り続けようと。


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