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虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~  作者: すなる
1章 第一部 新世界~リーザス編

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23話 リーザス最強の冒険者

ダンジョンの内部は入ってみると思ったよりも明るい。

ダンジョンは豊富な魔力と湿度により、大量繁殖したヒカリゴケという苔の一種が発光していることがおおく、洞窟などに比べると比較的に明るいことが多いそうだ。



事前の打ち合わせ通り、ルッツを先頭にして罠に警戒しつつ奥へと進んでいく。

すると早速魔物が襲い掛かってきた。


通路の奥からぼろぼろの剣と鎧を身に着けた骸骨の群れがこちらに向かって走ってきた。


「ボーンナイトか。この程度なら俺が手を出すまでもないなティガーお前がやれ」


「ちっ!俺に命令するんじゃねぇ!!」


そう言いながらベンゼルは大剣を一振りしボーンナイトの群れを薙ぎ払った。

魔物は倒れるとその場に宝石を残して消えてしまった。

以前草原でスライムを倒したときにも小さな宝石が落ちていたが、これらは魔石と呼ばれるもので、様々な用途があり持ち帰ると換金も出来るそうだ。


ルッツが罠を警戒しながら奥へ進んでいく。

何度か魔物の襲撃はあったがボーンナイトやリビングデッドなどのアンデッドばかりだった。

それほど時間もかからずに2層へ下る転送門を発見した。

ダンジョンには階段がある場合と転送門がある場合があるらしい。

転送門の場合は下手をするといくつかの層を跨いでいる場合もあるので、急に強力な魔物に出くわすこともあり、警戒が必要らしい。

ここは4層までは転送門で順に降りていけるそうなのでケビンとベンゼルが知っているところまでは二人に案内を任せた。


こうして罠を避けつつたまに出くわす魔物を殲滅しながら進んでいくとダンジョンに入り1~2時間ほどで4層まで到着した。


「ここからは俺もまだ進んだことが無い。気を付けろよ」


ベンゼルがそういうとルッツは息をのみながら足を進めた。



皆、慎重に罠や魔物の気配を探りながら進んでいく。

すると遠くの方で戦闘の音が聞こえた。

どうやら近くに誰かいるらしい。

全員で音のする方へ進んでいくと誰かが魔物と戦っているのが見えた。

魔族が魔物の相手をしていると思ったが、魔物の相手をしていたのは人間の女性だった。


それを見てベンゼルが声をかけた。

「おい!ナターシャ!こんなとこで何やってんだ!?」


「あらベンゼルじゃない?ん?ケビンと、それに見慣れない顔が多いわね。なんだかわからないけれどすごい大所帯じゃない?あんたらの方こそ何やってんのよ?」



話を聞くとナターシャは4日前にこの洞窟へもぐったらしい。

今は6層から帰る途中だそうだ。

彼女はこの街で一番の冒険者らしく。

単身でこの層をうろついていることからもその実力をうかがい知れる。


「にしても魔族ねぇ~」


「戻ってくる途中で魔族と会わなかったか?」


「んー。人の気配は感じなかったわねぇ。5層からは道がかなり入り組んでいたから行き違いになったのかもしれないわね」


「そうか、ナターシャも同行してくれないか?」


「えー。あたしもう4日もここにいるのよ?これから帰ってシャワーでも浴びてうまい酒と男をナンパして堪能しようと思ってたのにぃ~」

ナターシャはすごく嫌そうな顔をして返事を返した。


「俺からも頼む」


「まぁ……。ケビンの頼みなら?受けてあげなくもないかなっ?その代わり♪今度あたしとデートしてくれるのが条件ね♪」


「いや、それは――」


「わかった。俺が許可しよう」


「やったー♪」


「おい!ベンゼル何勝手に決めてんだ!!」


「いいじゃねぇかデートくらい!」


「よくねぇよ!お前も知ってるだろう!?ナターシャは――」


二人が小声で話してる内容から察するにナターシャはかなり男遊びが激しい女性らしい。

ケビンが嫌そうな顔をしていたのも納得だ。


「んで?この人達はだーれ?この街では見ない顔だけど?」


ケビンがナターシャに皆のことを紹介した。



「へぇ~あたしと同じマーキュリー等級の。名前は聞いたことあるわ」


「俺もあんたの名前は聞いたことがある」


「ふふっ。あんたもなかなかいい男だね?」


「やめろ。俺に近づくんじゃない。俺は女遊びに興味はない」


「連れないわねぇ~。そして、この3人が新人ねぇ?最強種キャトランにケビンとベンゼルを負かした人間種、それとギルマスよりも強者だっていう女の子ねぇ。いいわねぇ♪面白そうじゃないの♪あなたハルトっていうのね♪」


ハルトに近寄りナターシャは顔を寄せて話しかけてきた。

「結構歳は行ってそうだけど、珍しい黒髪だし、近くで見るとなかなか色男かも♪あんたも良かったら今度あたしと――」


「ダメーーー!ご主人様にあまり近寄らないでください!」

ナターシャが言い切る前にルナが間に割って入る。


「あら?あなたこの子と出来てるの?」


「なっ!そんなんじゃありませんよ!仲間です!」

ハルトは慌てて否定した。


「ふーん?顔が赤いわよ♪」

ハルトは顔をそらせた。


「ふふっ♪からかってみただけよ。ルナちゃんのご主人様を取る気はないわ。安心しなさい♪」


それを聞いてルナは安心できるはずもなく、ナターシャに対する警戒をさらに強めた。


エラルドがそのやり取りを見ながらあきれた様子で急かした。

ケビンもそれに同調する。


「無駄話はそれくらいにして先に進まないか?」


「そうですよ。魔族を追いかけないと」


「せっかちなんだから~。分かったわよ。こっちよ。みんな付いてきなさい」

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