44大団円
「ハールクっ!」
「まだ完治してないんだけど」
増築した魔導具屋ガンバスの一室がにぎわう。
騒ぎを察知したのかガンバスが眉をつり上げてやってきた。
「騒ぐなら叩き出すぞ!」
「まあまあ、ハルクのお陰で繁盛してるんだから多めにみようよお父さん」
勇者の一件から聖なる武具を作ったと噂が広まり、引っ切り無しにお客が舞い込んできている。
僕はいい見世物になっている。
まあ見世物小屋にいたときの待遇とは大違いだけどね。
今度は困った様子のジャストが鎧を鳴らしながら助けをもとめにきた。
店のなかでは脱いだらどうなんだ。
「ガンバス様。ひとりではお客を捌ききれません」
「甘ったれてんじゃねぇ! グレースと油売ってるからそうなるんだ!」
「油ではなく魔導具を売っていますが?」
「てめぇ馬鹿にしてんのか……」
「ジャストは大真面目よ。……そこが可愛いんだけど」
人手不足を補うためにジャストが雇われたんだが意外や意外、グレースとそういう関係になりそうだ。
認めたくないガンバスは夜な夜な泣いているそうな。
すると店の外から奴隷商人ヤンが血相を変えて上がり込んできた。
「リリ様! 教会のやつらがっ!」
「えー、彼ピッピで遊んでるところなのにぃ」
「僕で遊んでるって言った?」
「言ってないよ、それじゃ行くね!」
都合が悪いと顔にかいているぞ。
勇者の一件からしばらくして、リリは教会と呼ばれる組織に追われている。
なぜかリリに惚れ込んだヤンが教会の動きを逐一確認しリリに逃げるように促す。
過去にはいろいろあったがヤンには感謝している。
リリの助けになりたいけど聖剣で負った傷が癒えるまでは動けそうもないからだ。
完治にいたれば教会をつぶし使徒としての役割も残っている。
やることは山積みだ。
でもこの人達のバカ騒ぎを聞きながらなら、そんな人生も楽しいかもしれないな。
以上で終わりです!
ここまで読んでくださった方々へ
小説の海から本作を選んでくださってありがとうございます!
努力した甲斐がありました。
良ければ最後にご評価お願いします。
本当にありがとうございました!!




