第二十一話 噂解明?フラルの暴走!?
やべえ…前回話数入れ忘れてた…
ごめんなさい。
「行っちゃったわね…」
『ああ…』
守が自分の世界に帰れたのか、そもそも異世界に行けたかは分からない。
でも、守がここに戻って来れるかどうかは分からない。それだけは確実だった。
「しかし、この穴の中ってどうなってるんだろう?」
興味津々という感じでフラルが、守が入っていった真っ黒な穴の中に近づき、覗き込む。
私とフォルフもそれに続く。真っ暗で何も見えない。
「守…」
私が呟いた瞬間、
『な!?』
「え!?」
「え…?」
穴が大きくなり、私達は落ちていった。
そして、穴は小さくなっていき、そのまま消えた。
俺は暗い穴に入り、しばらく落ちていったところで目が覚めた。周りを見渡すといつも通り自分の部屋。異世界に行く前と何も変わらない。
ただあるとすれば、夜から朝になっているくらいか。どうやら俺は今まで夢を見ていたようだ。
「「キャーーーー!!!」」
その時だった。二人分の悲鳴が上から聞こえてきたのは。
俺がベッドから飛び降りた瞬間、人が二人と狼らしき生き物がベッドに着地する。
「いたたたた…」
「なんでこうなったの…?」
『おまえのせいだ。フラル。』
聞き覚えのある声だ…あの夢の中で聞いた声とそっくりだ。
「あれ?守?」
「え!?本当だ!」
『ここがどこだかわかるか?』
何か聞いてきた。もう夢じゃないってことでいいか。
「ここは…」
もったいぶって間を置く。ごくりとか聞こえたが、気のせいだろう。
「俺の家だ。」
俺以外は固まった。
「あれ本当だったんだ…」
ギーナが呟いた。ワタシも本当とは思ってなかったからそれに関しては同意だ。しかし、もっと重要なことがある。
「ここが異世界…!」
そのことにワタシは感動していた。
守から聞いていた異世界。そんなところに来れた事に、ワタシは興奮していた。
「ちょっと外に行ってくる!」
「駄目だ!止めろ!」
何で止めるの?
「いいか、おまえらの服装はここではかなり目立つ!しかもここではちゃんと一週間経ってやがる!故に俺は一週間ここに居なかったものと考えられる!
だから下手に動くと騒ぎになるかもしれない!分かったか!?」
「そんなこと知るか!自分で何とかしろ!」
ワタシは部屋のドアに走る。しかし突如現れた壁に阻まれる。
「なにをする!」
「そりゃこっちの台詞だ!」
「うるさいわね!なんなの!?」
突然ドアが開き、聞き覚えの無い声がする。音でわかった。
守の方を見るとなにやら青ざめている。
「か…母さん…」
「「『な…』」」
「「『なんだってーーー!?』」」
ワタシ達は叫んだ。




