ワイバーンは飛んで行く
騎士は不信感を露わにしたが、一瞬考え、問題ないと判断したのだろう。ニッと笑って、言った。
「おお、残念だったな。おそらく今、この町を旅立たれるところだろうよ」
しまった!
ダは今朝がたから、たびたび見かけてきた神殿関係者や、奇妙な恰好の若者たちが集まり騒いでいたところを思い浮かべた。あれだ。
-・・・-・・・-・・・-
4匹のワイバーンの背に、それぞれ、護衛のミケ、神官のジュ、案内役のドワーフおじさん、そしてコピペ。
一応、式典なのだから例の間の抜けたワイバーンヘルメットは、わきに抱えている。被ってしまったらただの仮装パーティだ。
若者たちが少しでも近づこうとする中、騎士たちは会場を死守すべく、頑張っている。
各組合長が、なんたらかんたら、と述べている間、若者たちの集団の後方で新たな騒ぎが起こっているようだ。
「ん?」
ワイバーンの背から、そちらのほうに目をやったミケとコピペ。
「げ」
人ごみに揉まれ、もみくちゃになっているダと、目が合う。
「やばい」
「げげっ」
やみくもにワイバーンを発進させようとするコピペ。
乱暴に手綱を引っ張られ「ぎゃー」と鳴くワイバーン。
神殿長が手をのばし、とっさに褒賞金の入った箱を渡そうとする。
そう、袋ではなく箱。
コピペ、片手には手綱、片手にはワイバーンヘルメット、そう、受け取れない。
ダが叫んでいる。
「何もしない! 何もしないから!」
言われたほうが、怖いセリフです、それ!
「ひいいい~」
「こら、まて」
とは誰の言った言葉なのか。
どたどたと空へ舞い上がるコピペ。
その後を慌てて追いかけるドワーフおじさん。
一瞬迷ってミケさん。
最後のジュさんは手をのばして、褒賞金を取ろうとするが、神官長、サッと避ける。
よこせよ。
お前のじゃないわい。
無言の攻防。
「ちっ」
舌打ちしてジュのワイバーンも舞い上がる。
「くそっ、どけっ!」
ダ、力任せに押す。
周囲にいる若者軍団の力もあって、騎士の垣根は敗北、崩れる。
空高く上がっていくワイバーンたち。あがる歓声と悲鳴。
「ぎゃー!」
「ぎゃー!」
「行かないで、神~!」
「くそっ、待て! 待てよ!」
「押すな」
「つぶれる、ぐえ」
「褒賞金を置いていかれるとか」
「神か」
「ぎゃー!」
「ぎゃー!」
「神~!!」
上空でどうにか体勢を立て直したミケさん。
「神、神、呼ばれてるぞ、あほ神」
「『コピペ』です!」
ベルメットを頭に押し付けながら、コピペは言い返す。
「いいんじゃね?」
追いついて、安定した騎乗をみせているジュさんが言った。
「もう、何者だろうと、コピペは『コピペさん』で、いいんじゃね?」
読みにくい所も多々あったでしょうに、最後まで読んでくれて本当に、ありがとうございました。
マジ、感謝です。 ( ^^) _旦~~ ←お茶
これはイカンというところは見直して書き直したりしています。
収集つかねーもう無理ーなところは……。どうしよう? (;゜Д゜)




