ノリノリのコピペさん。ダさん到着
神殿長ー、からのー、ダさんの話ー!
(チンチラ神官長side)
数日後。
チンチラ神殿長は騎士たちからの報告を受け、事態を重くみて、供の神官二人をつれ、例の居酒屋まで、変装して乗り込んだ。
「ここはもっと、こぢんまりとした店だったはずなのですが!」
供の神官が大声を張り上げた。そうしないと、大音響に阻まれ、声が届かないからだ。
通りまで、若者を中心とした獣人・人族の人混みがあふれ、はぐれてしまいそうだ。
「順番に、列を作って!」
「テイクアウトはこちら」
「ドリンク・おつまみ、こっちね」
店員も働いているが、この人混みではとても間に合っていないようだ。
どうにかして店の入口までたどり着き、扉をくぐった瞬間、彼らの目に飛び込んできたのは、色とりどりの羽に飾られた『うちわ』の大群。
お立ち台の上で、踊り狂う若者たち、目まぐるしく変化する光と色。
激しい曲とテンポに煽られる。
中心で、
「みんな!どんどん、盛り上げていくぜー!!」
と、こぶしを振り上げているのは、当然、コピペ。
-・・・-・・・-・・・-
(ダさんside)
チンチラ町の外れに、少し草臥れた旅装束の中年の男がいた。
男は町の巨大さに唖然としていた。チンチラ町は男が知っているどの町よりも大きく、途方に暮れた。
百人単位で村や集落として成立しているこの世界では、まさしくけた違いだ。大きい町だという知識だけはあったものの、実際に訪れたことはなかった。
馬車などが通りやすい道幅が確保されている、おそらくこれがメイン道路だろうという場所へ行き、一軒の雑貨屋に入って聞いてみることにした。
「すまん、人を探しているのだが」
「ああ、いらっしゃい。旅の人?」
店の親父が前かけで手を拭きながら出てきた。その恰好を見てすぐ察したのだろう。そして、何度も同じことを言ってきたのだろう。すぐ、ぺらぺらと話し出した。
「来たばかりなんだね。この町は見ての通り、人口が多いから、一人で探すのは難しいよ? 神殿が一応、住民の登録・管理もやっているから、長く住んでいる人を探すなら、神殿へ行ってみたらどうだい? 一か月以上滞在するなら、登録しないといけない決まりになっているんだ。それ以外なら冒険者組合かな。彼らは人探しも引き受けてくれるから」
「ありがとう、助かった。神殿に行ってみる」
「神殿はこの道を真っすぐ、町の中心だからわかりやすいよ」
来て早々神殿の場所が分かったのは幸先がいい。
主人公目線で話を書き始めたのに、もう……。|д゜)




