イエーイ! ロックンロール! さっさと片付けるぜ
「精霊ちゃん達」
コピペは精霊を呼んだ。
「ここはやっぱり、ロックでしょう!」
洋楽もいけますよ!!
激しいエレキギターの音が響きドラムとベースがガンガンのロックを奏でる中、コピペ、全力のシャウト。
テンションがマックスになった精霊たちは魔物の魔素をガンガン吸い取った。
バン、バン、バン、バン、バン、と集積所の倉庫の戸が開く。
ヤバい、ミケさんはすぐに状況を察して、騎士たちを避難させる。
マシンガンのように鉱石が魔物たちを襲ったのは、その直後だった。
魔物の体からバシュと音がして魔素が散り動かなくなる。
まだ手は抜かない。鉱石の弾丸はトンネルの入口から出てこようとしている魔物も無効化し、さらに入口を埋めた。
小山を作った所で、
「ロック(石)おしまい!」
駄洒落だったのかよ!? 騎士たちの心が一つになった瞬間だった。
扇風機魔法で、慌ただしく、魔素を散らしたのち、
「ミケさん!」
がしっとミケさんの手を握り、
「後はよろしく!」
言ったかと思うと、全力疾走で去っていく。
入れ違いに、神殿から知らせを受けた騎士と神官たちが、なだれ込んできた。目にしたのはトンネルを塞ぐ鉱石の山。
あれはいったい何だったんだ……。
騎士たちは茫然、である。
「……神?」
「いや、あほ神だ」
すぐ、ミケさんの修正が入った。
-・・・-・・・-・・・-
「すいません!!」
「こらあ、バイト!仕事ほっぽって何処いってた!」
コピペはバイトに戻っていた。
ジュさんは頭巾をずいっとコピペに押し付けるように返し、
「揚げどり大盛り。ビール付き」
要求してきた。
「給料から引くからな!」
店主の声。
トラブルなんて誰も幸せにしません、コピペは思った。
ラノベの主人公たちは何でトラブルの度に、一儲けしたり、名声を上げたり、モテモテになったりできるのでしょうか。本当に不思議です。
ああ、私の大入り袋が……(泣)
-・・・-・・・-・・・-
コピペが居酒屋に戻った後、当然後に残ったミケは、事後処理にあたっていた。
騎士たちに連れられ、馬の背に乗せられて、神殿へ。
そして神殿長室へ。
「騎士たちから報告は受けておる」
チンチラ神殿長はミケを見るなり、重々しく、しかし時間を惜しむように切りだした。
ミケと神官長の話は明け方近くまで続いた。
コピペのこれからの待遇と、扱いについてである。




